箱根駅伝の21チーム、各16人の選手をエントリー…3冠目指す国学院大か2連覇狙う青学大か
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)のチームエントリーが10日行われ、オープン参加の関東学生連合を含む21チームが各16人の選手名簿を提出した。出雲全日本大学選抜駅伝、全日本大学駅伝に続いて今季3冠を目指す国学院大、2連覇を狙う青学大、前回2位の駒大を軸に激しい優勝争いが繰り広げられそうだ。 【表】一目でわかる…箱根駅伝に出場した、「関東学連」非加盟大学の成績
今季は出雲、全日本とも上位6校(出雲5位のアイビーリーグ選抜を除く)の顔ぶれ、順番は同じだ。
国学院大は、今年の大阪マラソンを制した大黒柱の平林清澄(4年)、日本学生ハーフマラソン選手権覇者の青木瑠郁(るい)(3年)らが順当にエントリー。山本歩夢(4年)は全日本6区区間新で復活をアピールし、辻原輝(ひかる)(2年)も好調だ。前回総合5位のメンバーだった田中愛睦(あいむ)(同)、鎌田匠馬(3年)がエントリーから外れるほど選手層は厚みを増した。懸案の5、6区を乗り切れれば、史上6校目の大学駅伝3冠、悲願の箱根初優勝が見えてくる。
青学大は前回、2区黒田朝日(3年)、3区太田蒼生(4年)の連続区間賞で波に乗った。今季は出雲、全日本とも3位にとどまるが、両駅伝で連続区間賞の鶴川正也(同)も加わり、強力な3本柱ができた。前回5、6区でともに区間2位の若林宏樹、野村昭夢の4年生コンビも強みだ。全日本3区5位の折田壮太(1年)はメンバー外で、1年生が4人登録。前回優勝メンバー7人と新戦力が融合し、10大会で7度優勝の大一番に照準を合わせる。
駒大は2季連続3冠の夢が破れた前回の雪辱を期す。出雲5区2位の島子公佑(2年)はエントリーから外れたが、軸はしっかりしている。全日本ではエース篠原倖太朗(4年)が7区、山川拓馬(3年)が8区でそれぞれ区間賞の走りで追い上げ、出雲に続いて2位と底力を見せた。前々回6区区間賞の伊藤蒼唯(同)が駅伝シーズン好調なのも心強い。故障で戦列を離れている5000メートル日本歴代2位の佐藤圭汰(同)の復調具合が、王座奪還の行方を左右しそうだ。