来季のJ1参入プレーオフ方式を巡って深夜の大混乱
来シーズンに3年ぶりに実施されることが決まった、J1参入プレーオフの大会方式と試合方式をめぐってJリーグが前代未聞の大混乱に陥っている。 Jリーグは21日に開催した理事会で、主管する来シーズンの各大会における大会方式と試合方式を承認。新型コロナウイルス禍が考慮されて実施が見送られてきた、J1参入プレーオフを3年ぶりに復活させるとともに、決定戦に関しては90分間を終えて同点の場合は、15分ハーフの延長戦およびPK戦で決着をつけると発表した。 従来は1回戦および2回戦を勝ち上がったJ2クラブとJ1の16位が、後者のホームスタジアムで対戦する決定戦は90分を終えて引き分けた場合、J1勢が残留するレギュレーションとなっていた。しかし、徳島ヴォルティスと引き分けた湘南ベルマーレが残留した2019年大会後に、なぜ完全決着をつけないのかと異論や批判が殺到した。 今回の変更はファン・サポーターから歓迎されたが、理事会後に新規動画が投稿されたYouTubeのJリーグ公式チャンネル『JリーグTV』で、原博実副理事長が「私たちのミスだとわかった」と変更はないと明言。内容を確認した上で対応するとしたJリーグからアナウンスがないまま、日付が22日に変わる異例の事態が生じている。
「今は正確に答えられません」
数々のドラマを生みながら、新型コロナウイルス禍で2年にわたって実施が見送られてきたJ1参入プレーオフをめぐり、Jリーグが未曾有の大混乱に陥った。 オンライン形式で21日に開催された最高議決機関の理事会で、来たる2022シーズンにおける各カテゴリーのリーグ戦やYBCルヴァンカップの大会方式と試合方式を承認。大会のなかにはJ1参入プレーオフが3シーズンぶりに加わった。 大会方式は従来と変わってない。明治安田生命J2リーグで自動昇格を逃した3位から6位までの4クラブがたすき掛けで対戦。1回戦と2回戦を勝ち上がったクラブが同J1リーグ16位のクラブと、後者のホームスタジアムで対峙する。 そのなかで試合方式に、当初は変更が加えられた。従来は同点で90分間を終えた場合、1回戦および2回戦ではJ2の上位、決定戦ではJ1と成績上位クラブが優先されるレギュレーションが定められていた。今回は決定戦に限定される形で15分ハーフの延長戦を行い、それでも勝敗がつかないときにはPK戦で決着をつけると発表された。 しかし、理事会後のオンライン会見で様相が一変した。 決定戦のレギュレーションはどのような経緯で変更されたのかーーメディアの問いに対して、Jリーグの競技担当者が「そこについては以前と変わっていないと思うのですが、いまは正確に答えられませんので、ちょっと時間をいただければ」と返答した。