アクティブ派にシミの悩みQ&A!予防や対策など医学的見地から友利 新が徹底アドバイス!
季節を問わず外遊びが大好きな我々。その目元や頬に、厄介なヤツが現れ始めた……言わずもがなシミである。 ▶︎すべての写真を見る
なぜシミができるのか? できてしまったらどうすればいい? 皮膚科医の友利新先生に、あらゆる疑問をぶつけてみた。
Q. そもそもシミのメカニズムとは?
A. メラニンが作られるのは紫外線から肌を守るためだった 「最大の原因は紫外線。紫外線を浴びることで、肌の表面にあるメラノサイトという細胞から、褐色の色素であるメラニンが排出されます。それが肌細胞へと送り込まれるんです」。 ただ、メラニンが悪者というわけじゃない。細胞内のDNAがダメージを受けないよう、紫外線を避けるキャップのような役割を果たし、肌トラブルや皮膚がんなどから肌を守っているのだ。 「細胞内にメラニンがあっても、肌の生まれ変わりによって、古い角質として体外へ排出されます。夏に真っ黒に日焼けしても、冬に色が落ち着くのはこのため。 でも紫外線を過度に浴びてメラニンが過剰に作られたり、加齢によって肌の代謝が衰えると、肌細胞の中にメラニンが居座り、シミとして現れるというわけです」。
Q. シミにも種類があるんですか?
A. 種類があり、それぞれ治療法が異なるので注意 「化粧品でシミを予防することはできます。でも、できてしまったシミを化粧品によって取ることは不可能なんです。病院でレーザーや光治療といった施術を行わない限り、シミを取ることはできません」。 また下記のイラストのとおり、シミにはいろいろな種類があり、それぞれ治療法が異なる。的確な診断を受けて適切な治療を行わないと、シミがより濃くなる可能性もあるので注意が必要だ。
1そばかす 鼻や頬に現れる1~4mm程度の斑点。一つひとつの境界線がわかりづらいので、レーザーより波長粋の広い光治療を施すことが多い。 2肝斑 メラノサイトがエラーを起こし、少しの刺激でも過剰にメラニンを生成することでできる。レーザーを当てると悪化することもある。 3老人性色素斑 紫外線によってできる、いわゆるシミ。レーザーを数回当てて治療する。治療後しばらくは、施術箇所に紫外線を当てないようにしなければならない。 4老人性疣贅 イボの一種。少し盛り上がっているのが特徴。CO₂レーザーを使って削るように取るのが一般的。1~2回の治療で除去することが可能。