シリア西部ハマを巡る攻防戦 反政府勢力10キロと迫る
ハマ、シリア、12月4日 (AP) ― シリア政府軍が同国西部で先週失った地域を奪還する中、反政府勢力は12月3日、4カ所の町を制圧して西部ハマ県の県都に迫りつつある。 サルフィー・ジハード主義グループの過激派組織ハヤト・タハリール・アル・シャム(HTS)やトルコの支援を受けた反政府勢力は、シリア西部の政府支配地域に進撃、町を制圧しながら同国第4の都市ハマまで10キロに迫っている。 シリアのアサド政権に反対する武装勢力は、ここ数日間でシリア最大の都市アレッポの大部分と、北西部イドリブ県南部の町や村を支配下に置いた。 反政府勢力の軍事作戦管理部門によると、武装勢力はハマ県のハルファヤ、タイバト・アル・イマム、マールディス、ソランを占領、政府軍兵士50人を殺害したという。 英国に拠点を置くNGO「シリア人権監視団」も、これらの町が反政府勢力に占領されたことを確認している。 一方、シリア国営通信SANAによれば、シリア軍はハマ中部で激戦を繰り広げており、シリアとロシア空軍が猛爆撃を繰り返す中、政府軍が同地域で拠点を強化しているという。 人権監視団と国営メディアは、シリア政府軍が3日、アレッポにつながるカナシル村を奪い返したと報じた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)