シリア北西部で戦闘激化 政府軍2都市空爆で15人死亡
イドリブ、シリア、12月2日 (AP) ― シリア政府軍機による同国北西部イドリブに対する空爆で、子ども2人を含む3人が死亡、11人が重軽傷を負った。同国の反政府組織支配地域で活動する「ホワイト・ヘルメット」(シリア民間防衛隊)が、ビデオ映像を公開した。 また、イドリブの北東部にあるアレッポに対する爆撃では、少なくとも8人の民間人を含む12人が死亡した。 サラフィー・ジハード主義の反政府武装組織「タハリール・アル・シャーム」が率いる反政府勢力は11月27日、アレッポとイドリブに対して2方面から攻撃を仕掛け、その後隣接するハマ県へ移動した。 英国を拠点とする非政府組織「シリア人権監視団」によれば、シリア政府軍は1日、反政府勢力の勢いを止めようと、ハマ県北部に"強固な防衛線"を構築したという。 イスラエルが、パレスチナ自治区のガザで同地区を実効支配するイスラム武装組織ハマスと、同時にレバノンでシーア派武装組織ヒズボラと戦っているこの時期に、新たな戦線の出現は、中東に不安定な要素がまたひとつ加わったことを意味する。 (日本語翻訳・編集 アフロ)