【恐怖】「あなたの住んでいるマンションを知っている」企業の機密情報盗む「産業スパイ」驚愕の手口とは? 留学生として大学に潜入も…【2024年重大ニュース】
「これは本当に深刻な問題なんだよ」 警視庁公安部のある幹部が厳しい表情で語った。 その問題とは、日本の先端技術が外国に流出してしまう事件が相次いでいることだ。 【画像】中国系企業から接近…実際にあった「産業スパイ」の被害とは? 2023年6月、国の研究機関である「産業技術総合研究所」の中国人研究員が、地球温暖化対策にも関わる“先端技術”を中国の企業に漏洩。 この中国企業は、その後中国国内でこの技術についての特許を申請している。 企業からも情報が流出していて、2020年には、携帯電話大手「ソフトバンク」の元幹部が、ロシアのスパイに機密情報を漏洩したとして逮捕されている。
“危機感”公安トップがセミナー開催も
まるで映画のような実際の事件は後を絶たないが、実はこれでも氷山の一角で、危機感を募らせた警視庁は、公安部の“トップ”がセミナーを開催するなど対策に乗り出した。 いったいどういうことなのか。 警視庁公安部の捜査関係者を取材し、どのようにして技術が流出するのか、その手口を紹介する。 そもそも日本の先端技術が流出してしまうと、どんな損失があるのか。 経済の分野では、競争相手であるライバル国への優位性を失い、日本経済の衰退につながるのは明白だ。 さらに、軍事転用されれば、安全保障上においても日本、ひいては国際社会が脅威にさらされる。先端技術とはまさに国の生命線にも等しい貴重な情報だ。
警視庁公安部に1日100件以上の相談
そんな技術流出について取材を進めると、まず衝撃的な数字が出てきた。 捜査関係者によると、公安部のもとには、先端技術を持つ企業や研究機関から「技術情報が奪われているかもしれない」などという相談が毎日のように殺到していることがわかった。 その数は、1日に100件を超えることもあるという。 技術流出は事件として報道されなくとも、相当の数の企業や研究機関が、日々、危機を感じるトラブルに遭遇していたのだった。 では、どのようにして日本の先端技術が流出するのか。
「美しすぎる女スパイ」がアメリカの軍事情報を入手
その代表例として【スパイ工作による技術流出】が挙げられる。 大ヒット映画「007」や「ミッション:インポッシブル」では、魅力的なキャラクターを持つスパイが、巧みな話術や格闘術を駆使して敵国から重要情報を奪い取る姿が印象的だ。 このようなスパイを主役エンターテインメントは非常に楽しいものだが、実在するスパイは非常にやっかいな存在だ。 実際に起きた事件では、2010年にFBI(アメリカ連邦捜査局)によって逮捕された「美しすぎるスパイ」ことアンナ・チャップマン氏が世間を震撼させた。 ロシア人の彼女はアメリカ人になりすまし、ニューヨークの不動産会社の社長を演じながら、アメリカの核弾頭開発計画などの軍事情報を探っていたとみられている。 その方法は色仕掛け。 彼女はその容姿を利用して、国防総省の高官たちに近づいた。 その後、ロシアに送還された彼女は、銀行の顧問に就任。 そして当時大統領だったメドベージェフ氏から勲章を授与され、政界にも進出。 ロシアが国をあげてスパイを厚遇する姿勢が明らかになった事件だった。 そんなスパイが正体を隠し日本にも潜んでいるのだ。 捜査関係者は、「スパイたちは今の時代ならではの手法を使ってくる。」と近年の諜報活動の一端を語ってくれた。その手法とはSNSを利用したものだ。