カワサキ「Z2」いよいよお化粧直し段取りへ突入 ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.22
塗膜が「放熱」する機能ペイントがガンコート
気が付けば750RS/Z2-A後期モデルを購入してから1年以上が経過しました。購入直後からしばらくの間は、現状確認として試運転を繰り返し行い、ウイークポイントと呼ばれる箇所を中心に、メンテナンスおよび予防メンテナンスを行いました。 【画像】シャープな仕上がりも特徴!! Z2エンジンに施されたガンコートペイントを画像で見る(10枚)
エンジンに車体、そして鬼門の電気系を含めて「外から手を入れられる部分」に関しては、徹底的に予防メンテナンスを実践しました。乗りっ放しではなく、普段からメンテナンス&気配りが行き届いていれば、そうは簡単にトラブルを起こさないのがバイクだと思います。特に、初代空冷Zシリーズの750RSは、頑丈なことでも有名なので、尚更のことです。
しかし、いくらメンテナンスに気を配っても、如何ともし難い部分がありました。それは、車体の骨格でもあるフレーム関連や、エンジン外観のペイントコンディションです。バイクの程度や美しさを判断する上で、重要なポイントになるのがフレームや足周りパーツの輝き=美しさ、それと同時にエンジン本体の存在感=美しさも評価ポイントになります。 そんな評価ポイントと現状を照らし合わせると、このZ2Eエンジンは「薄汚さ満点!!」と呼べるコンディションです。外装パーツは、青玉虫カラーで美しく仕上がりましたが、その一方で、細部のコンディションの悪さが逆に目立ってしまいました。薄汚くサビが多いフレームや、ブラックエンジンのペイントコンディションが、あまりにも良くない=お世辞にも美しいとは言えないコンディションだったのです。
そこで、フレームペイントを決意しました。過去にフレームのDIY塗りは何度も経験しましたが、さすがに750RSということもあって、ヘタクソな仕上がりにはできません。そこで、迷わずプロペインターへ依頼することにしました。愛知県豊田市のパウダーコーティング・カトーさんにて、カワサキ純正調のブラック仕上げでオーダーしました。 エンジンに関しては、すでに車体から降ろしていたので、迷うことなくオーバーホールします。よく見えるエンジンパーツのブラックペイントも美しく仕上げないといけません。ペイント作業はDIYで行いますが、以前から興味津々のガンコートペイントを利用します。