ゆうちょ銀行の不正出金問題 池田社長が会見(全文4)正しい判断とは言い難い
ゆうちょ銀行の池田憲人(のりと)社長は24日午後、不正出金問題を受けて記者会見を行った。 【動画】ゆうちょ銀行の不正出金問題 池田社長が会見(2020年9月24日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「ゆうちょ銀行の不正出金問題 池田社長が会見(2020年9月24日)」の会見開始時間に対応しております。 ◇ ◇
過去分の150件はいつ、どういう方法で把握したのか
朝日新聞:朝日新聞の藤田と申します。よろしくお願いいたします。1つ、先ほど、これはもしかしたら事務局のほうかもしれませんけれども、過去分の150件についてはどういう方法で、いつごろ認識したものでしょうか。つまりコールセンターとか郵便局とかそういうところでいつごろ把握したのか。 事務局:過去分につきましては、【期末に 00:57:46】2017年の7月、コールセンターのところで【****** 00:57:49】ものであります。 朝日新聞:7月でよろしいですか。 事務局:7月です。 朝日新聞:ほかの150件も、そのときコールセンターで。 事務局:コールセンターであったりとか、窓口だったりということでございます。 朝日新聞:コールセンターや窓口で把握したものが約150件あり、事業者から報告を受けたものが百三十数件あって、あるいは約140件あって。 事務局:140件の既報告につきましては、弊社から確認したもの、もしくは他行さまへ当たって、他決済事業者さまへ確認したもので、合わさっております。 朝日新聞:承知しました。今回の100件っていうのは今月に入ってっていうことでしょうか。 事務局:100件は今月に入って、要するに今回の一連のものが、ということでございます。
補償の対応はどうなっていたのか
朝日新聞:承知しました。それで、約150件っていうのは17年から順次把握していたと思うんですけれども、この間に何か対策をしたり、あるいは補償の対応というのはどうなってたのか教えてもらっていいでしょうか。 事務局:そちらにつきましては決済業者さまと随時、補償を進めておりました。一部は補償が済んでいるものもございます。ただ、ちょっとやや、われわれの数字のところがしっかりとしていなかったものがございまして、先日しっかり件数を把握することといたしまして、全体的には約3分の1くらいは補償は終わっていると見てございますが、まだ残っているものもございます。 朝日新聞:補償が終わったがの3分の1ですか。 事務局:1くらいと見ております。 朝日新聞:そうすると、100件ぐらいは補償してない。 事務局:はい。今、補償の対応中、事実関係の確認中ということでございます。 朝日新聞:補償と、ほかにこの150件の蓄積を踏まえて何かセキュリティーの対策というのは講じようとは思わなかったんでしょうか。 事務局:こういった、2017年からこういった件が随時ございましたので、先ほど来、申し上げておりますような2要素認証等のセキュリティー対策というのは講じておったところでございます。 朝日新聞:承知しました。あと、社長と副社長に。先ほど社長のお話で、11日の会見ではドコモ以外の決済サービスの被害を知りながら言わなかったっていうことだったと思うんですけど、そこをいま一度確認したいんですが、そういう理解で間違いないでしょうか。 池田:当然、当局に届けております、届ける話をしてますので、私自身もそれは承知をしております。しかしドコモというお話があったもんですから、私はそれにお答えを申し上げた。しかし、先ほども申し訳ないと申し上げたのは、もう少し広げてお話をすれば良かったという反省事項を持っております。 朝日新聞:田中さんへも、16日に記者会見をされたときには、mijicaの被害っていうのを把握しながら触れなかったっていうことでしょうか。その点はどうなんでしょうか。 田中:私、16日に、このことがいいのか悪いのかっていうのは別にしまして、事実関係としては、3回目の最後の送金のトラブルがあったということは、この会見に来る直前には承知はしておりました。ただ、その時点では私としては、即時振替サービスとは違う話であると。加えて、そこは少しちょっと判断は、今思うともうちょっと考えればよかったなと思いますが、閉じてる中の問題であって、被害者の方は把握可能だと、その方に個別に連絡が可能だろうという前提であの場には望んでおりました。