米国株売却か名称変更か、欧州ファンドに圧力-ESGラベル新規則で
EUのパリ協定整合ベンチマーク(PAB)規則の除外リストに載った企業に投資できないとして、1600本以上のファンドについて、名称維持を望む場合には、総額最大400億ドル(約6兆3000億円)相当の銘柄の売却が必要になると同社は推計している。
モーニングスターは、ESMAの新規則適用の結果、ダイベストメントの影響を極めて受けやすいセクターとして、エネルギーのほか、鉄道・防衛、素材などを挙げた。EU籍のESGファンドによるダイベストメントのリスクがあると同社が指摘した米国企業は、エクソンモービルやシュルンベルジェ、ウェルズ・ファーゴ、シェブロンだ。
EU加盟国の規制当局は、市場の監督で今回のガイドラインを取り入れるか、あるいは対応しない理由を示す必要がある。
モーニングスター・サステナリティクスのサステナブル投資調査責任者ホーテンス・ビオイ氏は、ESGやサステナビリティーに関連する用語の包括的なリストが提供されるとは見込んでいないと言及。「解釈の余地が生まれるだろう」とインタビューで答えている。
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原題:EU Funds Under Fresh Pressure to Dump US Stocks: ESG Regulation(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Frances Schwartzkopff