交尾のとき以外、狭いケージに閉じ込められた日々から解放…筋力不足でソファにも乗れなかった繁殖猫、家族と歩む新しい日常
ブリーダーのもとで繁殖猫と過ごしてきた「ふくまる」ちゃん。 2023年1月、飼い主のX(旧Twitter)ユーザー・orangelatteさん(@Orangelatte25)に迎えられました。当時3歳と、ふくまるちゃんは推定3歳ころだったといいます。 【写真】おうちに迎えられて…ゴワゴワだった被毛は、家猫らしく「フワフワ」になりました! 「ブリーダーのもとにいたときは、交尾のとき以外、狭いケージに閉じ込められて過ごしていたとそうです。その後、廃業にともない保護されたと聞きました」
健康状態を見守りながら迎えた新しい家族
当初、ふくまるちゃんの健康状態は思わしくありませんでした。そのため、回復を待ってから譲渡すること、お迎え後も治療を継続することが譲渡のための条件だったのです。 このことから、最初の里親候補者との縁はつながりませんでした。「我が家は、ちょうど私の仕事が完全在宅勤務へ移行したタイミングでもあったため、ふくまるを譲渡していただくことが決まったのです」と、orangelatteさんは振り返ります。 「家族で預かりボランティアさんのもとへ迎えに行きました。お別れのときに『じゃあバイバイね』と首輪を外された預かりボランティアの方が涙ぐんでいて……。思わず、私も感極まって一緒に泣いてしまいました」 お迎え当初から、ふくまるちゃんには健康上の課題がいくつかありました。 「譲渡前からお腹の調子が良くなく、動物病院で処方された薬も効かずに困っていました。ある日、腸内環境に配慮したドライフードに変えたところ、症状がかなり改善されホッとしたのを覚えています」 また、長いケージ生活の影響で筋力が未発達だったふくまるちゃんは、ソファやベッドに乗るのもぎこちないほどでした。それも、先住猫との追いかけっこを通じて改善していったそうです。 「今では猛スピードで階段を上り下りできるようになりました」 さらに、ふくまるちゃんの被毛にも変化が……! 当初ゴワゴワしていましたが、環境や食事の影響でフワフワに変わり、家猫らしい姿に。獣医さんから「家猫の雰囲気が漂うようになりましたね」と言われたことが印象に残っていると話します。