間宮祥太朗「経験を積むことで、逆に何か大切なものを忘れてしまうこともあるかも」
次々と話題作に出演し注目の人気俳優として活躍する間宮祥太朗さん。31歳を迎え順調にキャリアを重ねてきたことで見えてきたものとは? この先の俳優としての目標とは? 森田剛さんとW主演を務める舞台『台風23号』(公演中)を控えた間宮さんにお話を伺いました。 PEOPLE NOW
現在31歳。15歳で俳優デビューを飾り、人生の約半分を俳優として生きてきた間宮祥太朗さん。次々と話題作に出演し人気俳優となった現在を本人はどう捉えているのでしょう? 順調にキャリアを重ねてきたことで見えてきたものとは? この先の俳優としての目標とは? 森田剛さんとW主演を務める舞台『台風23号』(公演中)を控えた間宮さんにお話を伺いました。
舞台作品をつくりあげる経験は俳優のベースとして生かされる
── 間宮さんは『ハーパー・リーガン』(2010年)で17歳の時に舞台デビューしていますが、キャリアを積む中で舞台に立つことにはどんな意味を感じていましたか? 間宮祥太朗さん(以下、間宮) 舞台デビュー当時は、演技経験もほとんどない状態で、エキストラに近い感じでした。それまでの映像作品の撮影現場では、あまり理解できない中、3~4カ月間過ごし、それがそのまま作品に残っています。でも、この舞台のおかげで作品をつくる感触を得ることができました。出演者のひとりという自覚が芽生える経験になりましたね。それ以来、定期的に舞台に立ちたいという気持ちを持ちつつも……前回の舞台『ツダマンの世界』(2022年)まで6年近く期間が空いてしまいました。 ── 舞台出演を重ねることは、映像作品の演技にも影響があるのでしょうか? 間宮 “この舞台に出演したからこその表現”というものはないかもしれませんが、舞台ならではの経験は生かされています。撮影しながら次の話の台本を読むといったハードな進行をする映像作品とは違って、舞台は1カ月近く稽古をします。台本をもとに試行錯誤しながら演出家やキャスト同士ですり合わせて、ひとつのシーンを丁寧に作っていく作業は、とても贅沢な時間です。さまざまな現場において、その経験はベースとして生かされる部分はあると思います。