犬の脱走・引っ張りを防ぐリードの使い方 NGな使い方をチェック!
犬の散歩用の道具は、選び方や使い方を誤れば大事故につながります。脱走はもちろん、引っ張りが強まればのどに負荷がかかって気管虚脱などの病気を発症するおそれも。今回はリードの使い方について、ペットドッグトレーナーの藤本聖香先生が解説します。 【写真】リードは、自然に握ったときにピンと張りにくい長さが正解
リードのNGな使い方とは?
正しい選び方や使い方をご紹介する前に、まずはNGな使い方をチェックしてみましょう。
リードを引っ張って犬の行動をコントロールしている
隣に並んで歩かせようとしてリードを引っ張ったり、愛犬が突進した際にリードを引っ張ることでコントロールしたりするのはNGです。 犬は引っ張られたぶん反対に進もうとしたり、その場に伏せたりするため、引っ張りや後ずさりを助長することになります。
短いリードを使っている
リードが短いと、いつもリードが張ってしまい、飼い主さんが引っ張っている状態に。 体勢上、犬は引っ張られると反対方向に進もうとするので、結果として、リードを引っ張って歩くようになってしまいます。
引っ張りを防ぐリード選びをしよう
リードは、自然に握ったときにピンと張りにくい長さが正解です。 180cmほどあれば、身長の高い飼い主さんが超小型犬を散歩させる場合でも張りにくくなります。愛犬も飼い主さんの足元で動きやすくなり、「引っ張られている」と感じにくくなるでしょう。
脱走を防ぐリードのつけ方は?
リードのナスカンは、レバーを開閉して破損やゆるみをチェックしましょう。首輪やハーネスにつないだら、軽く引っ張ってつながっているかの確認を。 また、つないだ部分がたるむとナスカンとDカンが干渉してレバーが開き、リードが外れる危険があるため、たるまないように接続しましょう。
脱走・引っ張りを防ぐリードさばき
ここからは、散歩中に脱走や引っ張りが起こるのを防ぐリードの使い方を解説します。
肩の力を抜いてリードをたるませて歩こう
飼い主さんの肩や腕に力が入るとリードが張りやすくなって、愛犬が引っ張り返すことに。 リードは手に巻いたりせずに両手で握り、肩の力を抜いて手は下ろしましょう。愛犬は危なくない範囲で飼い主さんの近くを歩けばOK。真横に並んで歩かなくても大丈夫です。リードをたるませて歩くことを意識しましょう。