【中学受験】合格のために両親が絶対に「やってはいけないこと」と「やるべきこと」
令和の中学受験、今までとは大きく変わっています!
「この子は最後には伸びるな」「この親子はうまくいきそうだな」 東大卒のプロ家庭教師という異色の経歴を持つ著者が、20年以上にわたり約3000家庭を見てきた中で導き出した中学受験を成功させる法則。 その法則を分かりやすく解説し、合格に必要な行動が具体的に明確になる一冊『中学受験 奇跡を引き出す合格法則』をご紹介! 「中学受験」は小6スタートでも大丈夫って本当? 東大卒プロ家庭教師が明かす“令和の新定番” 今回はその中から「『勉強、全く見られません』という親のほうが案外受験はうまくいく 」「親に楽しみがあると、子どもは受験に強くなる」というトピックスをピックアップ。実は両親共に受験に熱心だと、うまくいかないことが多い…。それを避ける方法とは?
「勉強、全く見られません」という親のほうが案外受験はうまくいく
夫婦仲が良いに越したことはありませんが、夫婦揃って、子どもの中学受験に熱心だと、意外とうまくいかないことのほうが多いというのが、僕の実感としてはあります。 どちらかが勉強を見るならば、どちらかは完全なサポートに回るか、「我関せず」くらいのほうが、戦うチームとしては、バランスが良くなります。 父親か母親のどちらか、もしくは両方がつきっきりで指導している家庭なども実際にあります。サピックスなど放任型の塾に通わせている、もしくは塾に通わせずに家庭学習をしているなどの事情がある場合で、これはこれで戦い方の一つです。 しかし、親御さんの中には、このような家庭と自分たちを比べてしまい、 「私は中学受験も経験してないし、内容が難しすぎて、全然、子どもの勉強を見てあげられないんです」 「私は親としてダメなのでは」 などと、訴えてくる方もいらっしゃいます。 大切なのは、勉強を見ることだけが、中学受験生のサポートではない、ということ。健康面や食事、メンタルの支援も、お子さんにとっては必要で重要なことです。 要は塾、家庭教師、学校も含めて、どのように手分けして、戦うチーム体制としてバランスよく配置するか、ということです。家庭によって、適正な人員配置は全く違いますし、他の家庭と比べる必要はありません。 その意味で、最初から、 「勉強が全く見られませーん」 と、あっけらかんと明快な親のほうが、子どもも自分でやるしかなく、自立しやすくなります。親子の役割を分けやすく、戦略も立てやすいでしょう。 ちなみに、僕の場合もそうでした。 「あれ? うちのオカンは頼りにならないかも」 と小学4年生の時に気づいたのですが、それが自立の始まりでした。 親が頼りないほうが、子どもはしっかりします。逆に親がしっかりすると、子どもは甘えて頼りなくなってしまいがちのようです。 「他の家庭のように、あまり自分が見てあげられない」と悩むくらいなら、あまり気に病まないで、ご自身の家庭ならではの作戦を立てていきましょう。