夫を騙し「不倫相手との子ども」を出産…27歳「托卵妻」が「産まれた子ども」を見て、青ざめたワケ
本来ならあり得ない血液型に
最近は産まれてすぐ血液型検査を行わない病院も増えているが、志穂さんが出産した病院では、早々に子どもの血液検査を行ってくれたという。その結果、娘の咲さんの血液型はB型だと判明。しかし、夫婦共々A型なので、必然的に子どもはA型かO型になるはず。なんと元不倫相手の隼さんがB型だったので娘もB型になってしまったのだ。 「本来ならあり得ない結果に、私は血の気が引く思いでした。もし、娘が大けがをしたりして輸血が必要になり医師に血液型を聞かれることがあったら、父親が違う事実が夫にバレてしまうかもしれない。思い悩んだ末に、そうしたリスクを抱えながらも、これからもこの事実を隠し通し続けようと決意しました」
義理の両親との同居がスタート
志穂さんはこの出来事を境に「元不倫相手の子を自分勝手に生んでしまった」と罪の意識を感じるようになった。さらに退院してから、新居へ移って義理の両親との同居がスタート。 「子どもが生まれたら同居しようと二世帯住宅を建てていました。一階に夫の両親が住み、二階に私たち家族が住む形です。私が初めての子育てに不安を抱いていると、義母(美和子さん・仮名・58歳)が手助けしてくれるというので、ひとつ屋根の下で暮らすことに。義母は毎日やって来ては『咲ちゃんは息子に似ていてかわいいわね』と娘をあやしてくれるのですが……。『実の孫ではない』と知っているのは私だけなので、義母の姿を見るたびに良心がとがめます」 今回の志穂さんのように、周りに不倫がバレることもなく、我が子として扱われるケースもあるようだ。だからといって、一人だけ元不倫相手の子だという事実を知りながら罪悪感を抱えて生きていくのは相当フラストレーションが溜まるに違いない。自ら過ちを犯したのだから、すべてを受け入れるしかないだろう。
菜花 明芽(ライター)