〔NY外為〕円、154円台前半(21日朝)
【ニューヨーク時事】21日午前のニューヨーク外国為替市場では、ロシアがウクライナを大陸間弾道ミサイル(ICBM)で攻撃したとの報を背景に円買い・ドル売りが強まり、円相場は1ドル=154円台前半に上昇している。午前9時現在は154円25~35銭と、前日午後5時(155円37~47銭)比1円12銭の大幅な円高・ドル安。 ウクライナ空軍は21日、侵攻を続けるロシアがICBMで攻撃したと通信アプリ「テレグラム」で発表した。事実なら、ロシアが侵攻でICBMを使用するのは初めてだが、情報は錯綜(さくそう)している。ウクライナ情勢のさらなる悪化が懸念される中、海外市場ではリスク回避の動きが強まり、円買い・ドル売りが一気に進んだ。 ニューヨーク市場は円高・ドル安地合いを引き継ぎ、154円40銭台で取引を開始。米労働省がこの日朝発表した週間新規失業保険申請件数は、16日までの1週間で前週比6000件減の21万3000件と2週連続の改善となったほか、市場予想(22万件=ロイター通信調べ)も下回った。労働市場の減速が示されたことから、発表直後に円は上値をわずかに拡大している。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0530~0540ドル(前日午後5時は1.0539~0549ドル)、対円では同162円50~60銭(同163円74~84銭)と、1円24銭の円高・ユーロ安。