センバツ高校野球 作新学院/石橋 選手紹介/11 /栃木
◇多彩な変化球で勝負 作新学院 福冨竜世投手(2年) 小中学生の頃は、内野手だった。作新学院に入って間もなく、打撃投手を買って出たところ、コーチから「球筋がきれいだ。今日から投手をやれ」と言われ、コンバートした。 昨年11月、右手が冷たい異変に気づく。医師の診断は右中指の血行障害で「手術しないと治らない」とも言われた。でも手術をすれば、今回のセンバツや夏の大会にも間に合わなくなると考え、今はケアをしながら練習を続けて、完治への治療は引退後に考えている。 速球は130キロ程度だが、多彩な変化球とコントロールで勝負する。「今は中継ぎが多いけれど、いつか先発を任されるようになりたい」と意気込む。佐野市立赤見中出身。177センチ、73キロ。【井上知大】 ◇頭を使い試合を作る 石橋 山下諒太捕手(1年) 小学6年で初めてマスクをかぶり、捕手の魅力にとりつかれた。中学最後の試合はけがのため捕手として出場できず、悔いが残った。「捕手をやりたい」と自ら福田博之監督に伝え、昨秋の1年生大会では扇の要として優勝に貢献。「投手の調子や投げたい球を見極めて、しっかり配球ができた」と話す。 試合の流れを読んで配球を組み立てる難しさがこのポジションの魅力だという。「捕手の技量が勝敗に大きく関わる。頭を使って投手の良さを引き出し、他のポジションの選手も動かして試合を作ることが楽しい」と語る。 「甲子園は誰もがたどり着ける場所ではない。元気よく楽しんでプレーしたい」。大田原市立湯津上中出身。170センチ、68キロ。【鴨田玲奈】=次回は7日に掲載します。