プロテイン市場は10年前の3.5倍 ただ摂取しすぎは肥満の原因に…適切な摂取量は?
たんぱく質は(1)筋肉や皮膚・臓器などの「体をつくる成分」のほか、(2)ホルモンや抗体、神経伝達物質などの「体調を整える成分」となり、生命の維持には欠かせない栄養素。 1日3食とれなかったり、ラーメンだけパンだけといった偏った食事などが原因で、日本人の多くがたんぱく質不足となっています。 不足してしまうと、筋肉量や免疫機能の低下、肌のツヤがなくなるなど様々な影響がでてくるといいます。 ■体重1kgあたり1gのたんぱく質を では、1日にどのくらい必要なのでしょうか。 富山短期大学 食物栄養学科 大森聡准 教授 「体重1kgあたり1gのたんぱく質。体重50kgの人だったら50~60gぐらいのたんぱく質を摂取するとよいと示されています」 食品に含まれるたんぱく質は、しゃけ一切れ(80g)に約17g、卵1個に約7g、納豆1パックに約7gなど。 上手く組み合わせて摂取することが必要になります。 加齢により心身が衰えた状態に陥る「フレイル」の予防としても、たんぱく質の摂取は重要で、食が細くなる高齢者はたんぱく質を含んだ栄養補助食品を食事にプラスすることがおすすめだということです。 ■とりすぎると肥満の原因や悪玉菌の増殖にも たんぱく質補助食品の需要が高まっている中ですが逆に、たんぱく質を取りすぎてしまうと思わぬリスクがあるといいます。 富山短期大学 食物栄養学科 大森聡准 教授 「必要以上にとった場合は、1gあたり4キロカロリーのエネルギーになるので、筋肉以外の体脂肪といったものになってしまうので、肥満などの原因になるかなと」 トレーニングをしている人には、体重1kgあたり2g摂取するよう心がけているという人も多いですが、体重1kgあたり1.6g以上摂取しても、筋肉の増強にはつながらないという研究結果も。 また、過剰摂取をすると、消化の際に腎臓に負担かかるため、腎機能が低下している人は注意が必要なほか、腸内の悪玉菌が増殖しお腹の不調につながるおそれもあるといいます。
広がり続けるプロテイン市場。適量を意識しながら生活に上手く取り入れることが大切です。
チューリップテレビ
【関連記事】
- 「1歳の息子が車に閉じ込められた」炎天下の駐車場でとっさの判断 救助の男性が迷わずとった行動とは 富山・南砺市
- 「やりたいことを堂々と」顔面動静脈奇形・河除さん 劇団員としてマスクなしで初舞台「ハイスペックイケメンにしか見えなかった…」富山
- なぜ母親は13歳の娘に不倫相手との性行為を見せたのか「変な親心で…」児童福祉法違反などの罪に問われた母親が裁判で語ったこと 子供の性被害がなくならない
- 「いい加減止めないと大変なことになる」梅毒が10年で女性は23倍に…骨や臓器に“ゴムのような腫瘍”放置すれば死に至る場合も 富山県でも急増“偽装の達人”体内でゆっくりと進行
- 「生まれてきてよかった」難病・顔面動静脈奇形の河除静香さん 見た目の悩みを乗り越え“この顔だからこそできること”