警察名乗る電話で900万円だまし取られるも…続く要求に「だまされたふり」で男逮捕、容疑否認 福井県の70代男性被害
福井県警敦賀署は11月28日、福井県敦賀市の70代男性が警察官などを名乗る男から電話を受け、現金900万円をだまし取られたことを明らかにした。男性はさらに950万円を要求されたが、同署と県警組織犯罪対策課は同日、詐欺未遂の疑いでマレーシア国籍の男(41)を現行犯逮捕した。同署は同じ詐欺グループが関与しているとみて捜査している。 敦賀署によると、10月28日から男性の携帯電話に警察官や検察官を名乗る男から電話があり、「あなたの口座が資金洗浄の口座として使われている」「ATMから現金を引き出して保管しておくように」などと言われた。11月6日、男性が同市内の指定された場所に現金900万円を置いたところ、持ち去られた。 引き続き現金を要求されたが、男性の親族が11月15日夜、「資金洗浄」「銀行で100万円をおろす」などと書かれたメモを発見し同署に相談。その後、男性はだまされたふりをして電話を受け、同28日に市内の指定された駐車場に現金が入っていると見せかけた封筒を置いた。現れた同容疑者を警戒中の警察官が逮捕した。 逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、男性から現金950万円をだまし取ろうとした疑い。同署によると、同容疑者は「まったく分かりません」と容疑を否認。詐欺グループの「受け子」とみられる。