マルク・マルケス、ドゥカティ陣営でも転倒続く。シーズン折り返しで最多記録更新ペース
MotoGPライダーのシーズンを分析する際、しばしば使われる代表的なデータのひとつが、クラッシュの数だ。ランキング上位にいながら、転倒が多いライダーがいるのも事実だ。 グレシーニのマルク・マルケスがそのひとり。今季はホンダからドゥカティ陣営に移ったことでパフォーマンスが上向き、笑顔を取り戻した。まだ勝利こそないものの、1年落ちのドゥカティバイクで定期的に表彰台を争っている。 しかしマルケスは未だに転倒に悩まされているのが実情だ。現在、2024年シーズンは全20戦で争われる予定だが、その半分である10戦を終えた時点で各ライダーの転倒回数をまとめると、マルケスがトップであることが分かる。 MotoGP転倒回数比較 ライダー/2024(20戦中10戦)/2023(20戦)/2022(20戦)/2021(18戦) マルク・マルケス/15/29/18/22 ペドロ・アコスタ/12/-/-/- ブラッド・ビンダー/12/15/9/9 ジョアン・ミル/10/24/11/8 マルコ・ベッツェッキ/10/20/23/- ヨハン・ザルコ/10/15/18/10 アレックス・マルケス/9/21/21/19 ジャック・ミラー/9/21/14/12 マーベリック・ビニャーレス/8/7/2/4 アレックス・マルケス/8/8/7/12 フランコ・モルビデリ/8/7/10/2 ホルヘ・マルティン/7/16/15/14 アレイシ・エスパルガロ/7/23/14/18 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ/7/13/12/- アウグスト・フェルナンデス/6/23/-/- ラウル・フェルナンデス/6/13/9/- フランチェスコ・バニャイヤ/5/7/14/7 エネア・バスティアニーニ/5/13/18/15 ファビオ・クアルタラロ/5/9/7/7 中上貴晶/5/12/12/12 ミゲル・オリベイラ/4/15/9/12 ルカ・マリーニ/3/16/7/9 ダニ・ペドロサ/2/-/-/1 ロレンソ・サヴァドーリ/2/2/3/10 ポル・エスパルガロ/1/16/21/20 ステファン・ブラドル/1/3/6/2 マルケスは15回の転倒でトップに立ち、29回の転倒でシーズン最多転倒記録を樹立した2023年の合計転倒回数に並ぶか、それを上回るペースだ。 話題のルーキー、ペドロ・アコスタも転倒が多くなっている。同じKTM陣営のブラッド・ビンダーも12回でこの不名誉なランキングのトップ3に入っている。 タイトルを争うホルヘ・マルティン(プラマック)は7回の転倒を喫しており、ライバルのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)と比べて2回多いが、3ポイント上回りポイントリーダーに立っている。 メーカー別に転倒回数を数えると、ドゥカティが最多の66回となるが、これはグリッド最多8台が走っているからだ。1台あたりの転倒回数で見ると、4台で42回の転倒を記録しているKTMが最も転倒の多いメーカーとなる。ファクトリーチーム2台で戦っているヤマハは、1台あたりの転倒回数でも最小となっている。 メーカー別転倒回数 ドゥカティ/66(8台) KTM/42(4台) ホンダ/29(4台) アプリリア/27(4台) ヤマハ/13(2台)
Rubén Carballo Rosa