実は隠れ脱水かも?冬に潜む体調不良の理由。|Mart
隠れ脱水の対策
隠れ脱水の対策のポイントは水分補給と乾燥予防です。日々の生活に少し新しい習慣をプラスするだけなので、是非実践してみてください。 【1】水分補給 最も大切なのは水分補給です。のどが渇いていなくても、こまめに水分を摂るようにしましょう。 1日1.5リットル程度を目安に2~3時間おきに水分補給をするのが効果的です。 からだを冷やさないよう、白湯、お茶、スープなどの温かい飲み物を選ぶのがおすすめです。 【2】湿度 寒い冬に暖房は必要不可欠ですが、暖房の使用は部屋を乾燥させる原因となりえます。 理想の部屋の湿度は50~60%程度です。加湿器を使って部屋の湿度を適切に保つようにしましょう。 加湿器がない人は、洗濯物や濡らしたタオルを室内に干すだけでも変わるので、できることから始めてみてはいかがでしょうか。 【3】スキンケア 不感蒸泄により皮膚から水分が絶えず失われていくため、スキンケアを入念に行うのが大切です。 また、スキンケアを怠ると、乾燥した空気が肌や粘膜の水分を奪ってしまうため、肌トラブルなどを引き起こす可能性もあります。保湿クリームやリップクリームを使用して、肌と唇の乾燥を防ぎましょう。
隠れ脱水は予防が肝心
人の体内水分量はおよそ60%といわれており、水は人にとって大切な要素です。 汗をかかなくてもからだからは絶えず水分が失われますが、寒い冬はそれに気付きにくいだけでなく、水分を摂らなくなる傾向もあります。そこに、外気や室内の乾燥も加わって、隠れ脱水になる人が増えてしまうのです。 隠れ脱水は気付きにくい症状だからこそ、自分の不調にいち早く気付くことと、脱水症にならないように対策を講じておくことが重要です。 毎日の生活に少しだけ新しい習慣をプラスして隠れ脱水から自分を守りましょう。 参考サイト:サワイ健康推進課、西梅田シティークリニック、生活クラブ
<この記事を書いた人> ■医師・木村 眞樹子(きむらまきこ) 都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。 自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。 症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。