ケバブやフムスだけじゃない!イスタンブールで知るトルコ最旬グルメ10選
7.Hagia Sofia Mansions Istanbul 一度は食べておきたい贅沢で絵になる朝食
「Hagia Sofia Mansions Istanbul」は、19世紀末に建てられた邸宅を改装して2019年に開業したホテル。緑豊かなガーデンレストランで朝食を提供する。驚くほどの品数がトルコの陶器ブランド「bonna」の器に盛られて、フォトジェニックさも満点だ。 ゴマパンのシミット、トルコ産チーズ、ハムなどがずらりと並び、注目は卵料理のメネメン。卵とトマトをベースに青唐辛子やチーズを加えたもので、パンともよく合う。また、カイマックという煮込んだ牛乳の上澄みを発酵させたクリームがやたらと美味しい。カイマックは蜂蜜と合わせて食べるのだが、現地で惚れ込んだ人が広めたのか、2022年頃から韓国でスイーツとして流行っている。
8.Kadim Meyhane 居酒屋“メイハネ”に寄らずイスタンブールを去ることはできない
メイハネとはメゼ(前菜)をあてに国民酒ラクを飲むトルコ版居酒屋。ラクはブドウを原料にアニスで香りづけした蒸留酒で、通常は水で割って飲む。メイハネでラクを飲むのは、日本人が居酒屋の卓上に焼酎のボトルと水、氷を置いて宴会をするようなものだ。 メイハネは新市街の小道に多く連なり、どの店も品数が多いのが特徴。「Asmalı Cavit」など老舗の人気店が多くあるけれど、2019年に開業した「Kadim Meyhane」も地元民に親しまれている。メゼ37種、温菜18種を常備。通りの賑わいを感じるテラス席が楽しいが、緩い坂道にあるため机に傾斜がつくのはご愛嬌だ。
9.Ernest’s Bar トルコの国民酒ラクのカクテルが10種以上揃うバー
バーテンダー歴46年、トルコを代表するバーテンダーと言えるFatih Akerdemのカクテルを味わえるのが「Ernest’s Bar」。ラクを使ったカクテルが豊富で、スパイスをインフュージョンしたラクも自作している。薬草酒のラクは、ザクロ、バジル、チリなど様々な食材と相乗効果をみせる万能蒸留酒。酸味の強いグリーンプラムとオクラのピクルスがお通しとして提供されるのもトルコのバーならでは。
10.Seç Baklavaları 売り切れ前に訪れたい、ピスタチオ好き地元民が集まる店
最後に紹介するのは、トルコの国民的スイーツ「バクラヴァ」の店「Seç Baklavaları」。バクラヴァとはパイ生地よりさらに薄い生地を何層にも重ね、間にピスタチオなどナッツを入れたお菓子。この店で扱うピスタチオは、世界最高峰のピスタチオの産地ガズィアンテプ産。狙い目はピスタチオが溢れるほど詰まったダブルだが、バットごと買い占める人がいるので早めに行くのがおすすめだ。ピスタチオの素焼きも売っており、これも非常に美味しい。ちなみに素焼きを1袋(500g)だけ買おうとしたら、「俺なら3日でなくなるぜ」と常連談。 最後にひとつ。イスタンブールは猫の街であり、彼らも飲食店の常連だ。猫と相席になったり、猫がテーブルの下や上に出没したりする。そのゆるさもグルメと合わせてお楽しみあれ。 取材協力/ターキッシュ エアラインズ