「皆さんと分かち合えた時間は忘れないし、自分の心に残ります」松木玖生が新潟戦後に海外挑戦へのスピーチ。「オレたちと玖生の関係は終わらない」という横断幕も【FC東京】
「いつ行くかは決めてないですけど」
2024年7月13日、海外移籍の準備でこの日を最後にチーム離脱すると発表した松木玖生はおそらくFC東京でのラストゲームになるアルビレックス新潟戦でベンチスタートだった。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! そんな松木に出番が訪れたのは、60分。ディエゴ・オリヴェイラに代わって投入されると、トップ下のポジションを任された。FC東京のファン・サポーターから松木コールがされる中、約30分間、国立競技場のピッチでプレー。72分には素晴らしいボール奪取から、最後は左足でシュートという見せ場を自ら演出した。 ゴールこそ奪えなかった松木だが、キャプテンとしてFC東京のファン・サポーターに勝利を届けることができた。試合後、森重真人、長友佑都らチームメイトと抱擁をかわし、ファン・サポーターの前で胴上げされたあと、次のようにスピーチした。 「こんばんは。この度、いつ行くか分からないですけど、海外移籍を挑戦することになりました。今日伝えられたので(ここで)何を話すか決めてないんですけど(マイクの調子が悪く中断)、自分は高校を卒業してからFC東京に加入してアルベル監督やピーター監督の下で出場機会を多く試合に出させてもらって、一人前の大人になれたかなと思っています。 皆さんと分かち合えた時間は忘れないし、自分の心に残ります。今季キャプテンという役割を任されて、ここで移籍してしまうのは心残りですが、自分の決めた道を信じて、またFC東京に在籍した偉大な選手になれるように頑張ります。本当にサポートありがとうございます。まだシーズンは続きますし、自力で狙えるか分からない順位にいますが、選手はいつも100パーセントで頑張っていますので、一致団結して。このクラブは優勝できると思うので、そこは全員ファミリーとしてFC東京を信じてやってください」 オレたちと玖生の関係は終わらない。そんな横断幕が印象的だった。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)