もちぷち食感がクセになる“もち麦”、白米に混ぜる以外のオススメの食べ方や活用レシピは
最近耳にすることが多い“もち麦”は、食物繊維が豊富でヘルシーだと健康志向のユーザーから支持を得ている。大麦の一種で、粘り気のあるもち性の大麦であり、独特のもちぷち食感が人気の理由。おすすめの食べ方や活用レシピを、もち麦製品を製造販売する「はくばく」に聞いた。 【画像】え、これも“もち麦”入り?リゾットや中華粥、餃子のタネに混ぜてかさ増しも
■どう食べたらいいの? 特性を活かしたおいしい調理法
市販のもち麦の多くは、“洗わず”かつ“浸水なし”でもおいしく炊くことができる。はくばく社の実験では、“浸水なし”でも“6時間浸水”でも、においや味にほとんど差が出なかったという。 「どうしてももち麦のにおいや、白米に混ぜた際のもち麦ごはんの色が気になる場合は、すすぎ洗いをすることで、においは弱まり、もち麦の色もしろくなります」(はくばく 広報・手塚俊彦さん/以下同) もち麦ごはんを始めるなら、白米2合に対して100gの“もち麦3割ごはん”がおすすめ。白米に何かを混ぜることが苦手な人は、2合に対して50gの“もち麦1.5割ごはん”から始めてみては。 「もち麦のもちぷち食感を活かしたい、もっと食物繊維を摂りたい!という人は、“5割もち麦ごはん”を試してみてください。お米2合に対し、もち麦200gを加えて炊くと“もち麦5割ごはん”になります。ただし、食物繊維の量が多くなると、お腹がゆるくなったり、張ったりすることもあるので、最初は少量から始めてください」 炊飯器で炊く以外にも、土鍋で炊いたもち麦ごはんの格上げもおすすめ。だし昆布(8センチ角1枚)を入れて炊くと、うまみが際立ちワンランク上の味わいを楽しむことができる。にがりを小さじ1入れて炊くと、ツヤ感やほどよい粘りが出るそうだ。 ※調味料は2合+もち麦100gで炊飯した際の分量
■意外にアレンジ自由自在? チャーハンやかさ増しメニューにも
また、タレの味をごはんと一緒に味わう丼ものやビビンバにも、もち麦は適している。「白米に比べて粒と粒の間にできる空気の層が大きく、タレが入り込みやすいため、短時間でタレがご飯と混ざり合い美味しく味わえます」と手塚さん。リゾットやスープごはん、あんかけごはん、ドリアなどをおすすめメニューとしてあげてくれた。 ほかにも、白米でチャーハンを作るとベタベタとして失敗することがないだろうか。そんな時、もち麦を使うとパラパラ感が増して本格的なチャーハンを作ることができる。 「油が絡みやすいので、炒め油を50%カットできます。脂質は約30%オフ、食物繊維は約25%アップとおいしいだけでなくヘルシーに仕上げることができます」 ごはんもの以外に、ひき肉に混ぜて作る「もち麦入り餃子」もぜひ試してほしいメニューのひとつ。 「餃子のタネにもち麦を加えると、食感に良いアクセントが生まれます。具材がボリュームアップし腹持ちも良くなりますよ」 「もち麦入り肉味噌ごはん」は、時短メニューにも。ひき肉の一部をもち麦に代えることで、食感だけでなく食物繊維がプラスされる。 「作り置きをして、うどんや中華麺にかけてもおいしく召し上がれます」 もち麦は冷蔵もしくは冷凍保管でもおいしさをキープできる。ゆでたもち麦を常備しておくと、ごはんのトッピングや料理に便利。もち麦を食べたいけれど、家族が苦手で食卓に出せない…という場合は、ゆでたもち麦を自分のご飯だけにトッピングする、ということも可能だ。