引き戸を13か所に採用して満足の暮らし。ハウスメーカーの家に3年間住んだ結論
●バリアフリーに適している
次に、バリアフリーに適しています。わが家は、大半の引き戸をつりレールにしたことで、床につなぎ目もなく、つまずく心配がありません。 それにゴミもたまりません。ロボット掃除機もスムーズに動き、扉の場所を通るときも音がしません。
●空間を仕切ったり、開放したりしやすい
そして、空間を仕切ったり、開放したりしやすいこと。階段ホール(写真)はこのように引き戸で空間を仕切ることができます。完全に壁の中に隠せるから、そこに扉があるとゲストに気づかれずにびっくりされることがあります。 これは引き戸だからできること。普段はひと空間として広々と使って、来客があったときは仕切って小部屋に変身。 また家全体の換気をしたいと思ったときも便利。引き戸をあちこちあけていると、空気の通りがいいですし、引き戸なら風にあおられ「バタン!」と、ドアがしまってしまうこともありません。空間を自在に仕切りやすい点は、引き戸のいちばんの魅力だと個人的に思っています。
●開閉時の音が静か
さらに、音が静かなこと。こちらは子ども部屋の引き戸。右が閉めきった状態、左が半分あけた状態です。わが家の場合、ソフトクローズの機能もついているので、余裕がなく勢いをつけて閉めてしまっても静かです(笑)。 また、最後にゆっくり閉まるので、子どもたちが指をはさむ心配もありません。まったく音がしないわけではありませんが、筆者としては開き戸を開閉するときよりは、静かな気がします。
引き戸のデメリットは遮音性が開き戸より低いこと
引き戸のデメリットは遮音性が開き戸より低いこと。2階のトイレの扉はあえて引き戸にしませんでした。 構造上引き戸を採用することもできたのですが「音の遮音性が高いのは開き戸」だと設計士さんから伺ったからです。トイレの真横(写真左側)には子ども部屋があるので、少しでも音が気にならない方がよいかと思って。 逆に1階のトイレは、リビングやほかの部屋と離れているので、音はそこまで気にしなくても大丈夫。そこで、引き戸にしてコンパクトに開閉できることを優先しました。