「子育てに疲れた…」そんな時の《お疲れ回復メソッド》を経験者と一緒に考えてみた【体験談も】
提案! 育児疲れからの回復メソッド
ここからは渡邊さんと佐伯さんに、子育ての疲れを軽減するのに役立つメソッドを伺いました。 二人の専門家が提案する方法を、毎日の生活に少しずつ取り入れてみませんか? 【回復メソッド1:不満をためずに吐き出す】 渡邊さんイチ押しの育児疲れ回復法は、日々の不満をためずに吐き出すこと。 ご自身も続けていくことで、心の疲労や悩みが軽減されたそうです。 渡邊さん:会社員時代にうつ病を発症したことがありました。 そのころ妻が提案してくれて始めたのが、週1回の「グチ(愚痴)タイム」。 食事をしながら必ずグチを言わなくてはいけないので、会社への文句などをとにかく吐き出しました。 毎週続けているうちに、だんだん吐き出したいグチがなくなって、「自分にはたいした悩みがないんだな」と思えるようになったんです。 疲れの一因には「モヤモヤや不満をためてしまうこと」もあると思うので、家族でときどき「グチを言う日」をつくるのもアリかもしれません。
【回復メソッド2:自分の心身状態を把握する】 「なんとなくイライラする、体調がすぐれない」という時は育児疲れを感じやすいもの。 そこで渡邊さんと佐伯さんは、自分の心身状態を言葉や図でアウトプットすることを提案してくれました。 自分の心身状態を把握すれば、「疲れているのは当たり前」と現在の状態を受け入れやすくなり、頭の中を整理できそうですね。 渡邊さん:僕たちの産前産後サービスをご利用いただいたお客さまには、体調と気分を「見える化」できる「ヨメーター」という早見表をお渡ししています。 これは千葉県のご夫婦が僕に「我が家ではこんなものを作って活用してますよ」と教えてくれたもので、ご夫婦の許可を得て、僕の会社でデザイン化して無料ダウンロードできるようにしているものです。 「ヨメ」と名前はついていますが、もちろん男性にもお使いいただけます。 記入すれば今の自分の状態がなんとなくわかるし、パートナーとシェアすることで「体調が悪いなら、僕に何かできることはある?」といった会話のきっかけにもなります。 「見える化」で納得できることは多いので、イライラ・モヤモヤしたら自分の状態を客観的に眺めてみてくださいね。 佐伯さん:コーチングのメソッドでは、自分の思いを否定せずに受け入れることを大切にしています。 子育てをしているとネガティブな感情がわいてくることもありますが、そんな自分を認めてあげることが癒やしにつながると考えられています。 さらに、「私はこういうところに怒っているんだな、はらわたが煮えくりかえっているな」などと心の状態を客観的に描写してみると、心が落ち着くともいわれます。 不満を誰かに吐き出すのが難しければ、自分の中で言語化してみるだけでも疲れの回復が期待できると思います。