安倍首相が記者会見 臨時国会が閉会(全文2完)改憲は必ず私の手で成し遂げたい
自分の頭で考え、判断する世代が台頭
そしてまた、本年、令和の時代がスタートした際に、新元号の発表に当たってはInstagramやTwitterなど、インターネットでライブ中継を行ったところ、たくさん若い皆さんが関心を持って見てくれました。今の若い世代の皆さんは、こうしたSNSなど新しいツールを使いこなし、自らの意見を発信し、あるいは今までの通常のメディアだけではなくて、ネットを通じて世界中のさまざまな出来事を、自分自身のいわば情報収集力によって、自分の頭で考え判断をしている、そういう世代がいよいよ台頭してきたと、こう思っています。 その中で、ですからそういう意味においては、ただただ関心がないということではないんだろうと思いますが、ただ、国会において一方が提案するだけ、一方は批判するだけということでは、国民の関心を喚起することは難しいと思います。さまざまな政策テーマについてそれぞれの政党がしっかりと対案を示し、建設的な議論をすることが若者に求められている私たちの責任ではないかと思います。 司会:予定の時間を超過いたしましたので、ぼちぼち最後の1問にしたいと思いますけれども、いかがですか。それでは【イマイ 00:36:10】さん、手あげてます? はい。
自衛隊の中東派遣についての考えは?
読売新聞:読売新聞のイマイです。自衛隊の中東派遣について伺います。年内の閣議決定が取り沙汰されておりますけれども、派遣の狙い・目的と、今後、与党内を含めてどのような手続きで議論を進めていかれるか、いつごろの派遣を念頭に置かれているか、お考えをお聞かせください。併せて、イランのロウハニ大統領が来日の意向を示しているそうですが、米国とイランの緊張緩和に向けてどのように取り組まれるか、お考えをお聞かせください。 安倍:わが国はこの中東地域に原油輸入の8割以上を依存しています。エネルギー安全保障の観点から、中東地域における平和と安定の維持と船舶の航行の安全の確保が極めて重要であることは明らかだろうと思います。ロウハニ大統領の訪日は、現在調整中です。米国と同盟関係があり、そして同時にイランと長年良好な関係を維持してきた日本ならではのかじ取りが今求められています。国際社会からも求められているところであります。これからも粘り強く対話を行うことで、この地域の緊張緩和、情勢の安定化に向けて、可能な限りの外交努力を尽くしていきたいと考えています。 その上で、わが国に関係する船舶の安全確保のための独自の取り組みを行っていくとの考え方の下、情報収集体制を強化するために自衛隊のアセットの活用に関する具体的な検討を行っています。与党プロセスが始まっているところでありまして、自民党、公明党の議論も十分踏まえ、政府としての対応を決めていきたい、こう思っております。 6月には私もイランを訪問し、ロウハニ大統領と会談を行い、またハメネイ最高指導者とも会談を行いました。それを踏まえて、その後、国連総会の機に、ニューヨークにおいてトランプ大統領とも意見交換をいたしましたし、さらにロウハニ大統領とも会談をその際行ったところでございました。そうした努力の一環としてロウハニ大統領の訪日について、現在調整をしているところであります。 司会:予定をしておりました時間を経過いたしました。また総理、次の日程ございますので、控えておりますので、以上をもちまして安倍総理大臣の記者会見を終わらせていただきます。皆さま、ご協力どうもありがとうございました。 安倍:ありがとうございました。 (完)【書き起こし】安倍首相が記者会見 臨時国会が閉会