安倍首相が記者会見 臨時国会が閉会(全文2完)改憲は必ず私の手で成し遂げたい
国民の意識の高まりは無視できない
最近の世論調査においても、議論を行うべきという回答が多数を占めています。国民的関心は高まりつつあると考えています。こうした国民的な意識の高まりを受けて、今国会においては衆議院の憲法審査会で自由討議が2年ぶりに行われました。これはまさに選挙による国民の皆さまの声を受けたものだと思います。でも、国民の皆さまはもっと前に進めよという、そういう声ではなかったかなと私は考えています。しかし、国民の皆さまの声によって、私たちはとにかく踏み出すことはできました。そしてその中で国民投票法の改正がその中でもなされなかったことは、誠に残念ではありますが、国会議員として国民的意識の高まりを無視することはできません。 今後とも自民党が第一党である、自民党が先頭に立って、国民的な議論をさらに高める中で、憲法改正に向けた歩みを一歩一歩着実に進めていきたいと考えています。 現在自民党では幹部が先頭に立って、全国で憲法改正をテーマにした集会等を開催しています。自民党各議員がしっかりと、自分たちの地元において、後援会において、こうした議論を進めていくことによって、国民的な議論がさらに深まり、高まっていくと。こう確信をしています。その上で、来たる通常国会の憲法審査会の場において、与野党の枠を超えた活発な議論を通じて、令和の時代にふさわしい憲法改正議案の策定を加速させてまいりたいと思います。 憲法改正は自民党立党以来の党是でありまして、そして選挙でお約束したことを実行していくことが私たちの責任であろう、政治の責任であろうと思います。憲法改正というのは決してたやすい道ではありませんが、必ずや私たちの手で、私自身として、私の手で成し遂げていきたい。こう考えています。 司会:それでは幹事社からもう1問お願いします。はい、どうぞ。
ジャパンライフ会長とは一切関係がないのか
テレビ東京:テレビ東京の【シノハラ 00:23:46】です。引き続き幹事質問を行います。「桜を見る会」を巡っては、後半国会の大きな焦点となりました。野党は税金の私物化だとして批判を強めていますが、国会閉会に当たり、総理としてどのような点に反省点をお持ちか、あらためてお聞かせください。 その上で、特に招待者名簿については、すでに破棄してないとされていますが、もう一度総理自ら内閣府に対して、名簿のデータなどを探し出すよう指示するお考えはありませんでしょうか。 また2015年にジャパンライフの山口元会長が招待されていたことに関連して、総理は国会ですでに個人的な関係は一切ないとご答弁されていますけれども、政治活動の一環で食事をしたり、誰かに紹介されて面会したことも一切ない、そういう認識でよろしいでしょうか。 安倍:「桜を見る会」については、昭和27年以来内閣の公的行事として開催されているものであります。同会については、長年の慣行の中で行われてきたところではありますが、招待者の基準が曖昧であり、結果として招待者の数が膨れあがってしまったという実態があると認識をしています。「桜を見る会」について、国民の皆さまからさまざまなご批判があることは十分に承知をしております。 公費を使う以上、これまでの運用を大いに反省し、来年度の開催を中止するとともに、今後私自身の責任において、招待基準の明確化や、招待プロセスの透明化を検討するほか、予算や招待人数も含めて全般的な見直しを幅広く意見を聞きながら行ってまいります。 また招待者名簿については、内閣府があらかじめ定められた手続きにのっとって、適正に廃棄をしているところであります。さまざまなご指摘を踏まえて、菅長官が内閣府に確認させた結果、データの復元についても不可能であるとの報告を受けたものと承知をしています。 また山口会長については、繰り返しになりますが、過去において私が招待された多人数の会合等の場で、同席していた可能性までは否定しませんが、山口氏と1対1のような形でお会いしたことはありませんし、また、今おっしゃったような個人的な関係は一切ございません。 司会:これからは外国のメディアの方も含めまして、幹事社以外の方からのご質問をお受けいたしますので、ご希望の方は挙手をお願いしたいと思います。じゃあ、Isabel。