【札幌2歳S】2戦目で一変!ポテンシャル秘めるレーヴドロペラの見通し
札幌2歳S レーヴドロペラ 伊藤祥徳調教助手 ――前走の2歳未勝利戦(6/23・東京・芝1600)は1着でした。レース内容を振り返ってください。 伊藤助手(以下、伊):初戦も前走もまだまだ競馬を理解していない、競走というよりも運動会のような走りでしたが、前走は少し競馬を理解してきたのか、最後の直線だけジワジワと脚を使っていました。まだまだ馬がお子様で競馬を分かっていないなかでも結果を出せたのは、能力だと思います。 ――この中間の過ごし方を教えてください。 伊:前走後は放牧に出しました。夏場で暑さも厳しいですし、まだメンタル面も荒削りで物事に過剰な反応を見せることもあるので、肉体的にも精神的にも追い込まないように無理せず調整を進めています。美浦で2本時計を出してから函館へ移動しました。 ――8/21(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。 伊:大野騎手にコンタクトを取ってもらって、この子の性格や走りのニュアンスを掴んでもらおうと思っていました。大野騎手は「走りながら気持ちがフワフワするところがある。近くに馬がいた方がしっかり走れそう」と話してくれました。動き自体も問題ない、という感触も掴んでもらいました。 ――現状で伊藤助手が感じるこの馬のストロングポイントを教えてください。 伊:ポテンシャルを秘めているところですね。馬込みに入ると集中して走れるようになってきたり、少しずつ競馬を理解してきていますが、まだまだ心身共に伸びシロがあります。長く良い脚を使えるところも強味だと思います。 ――今後の成長を期待しているところは。 伊:まだキャリアの浅い女の子なので、あまり強く追い込んでテンションを上げ過ぎないように気を付けて調整していますが、これから経験を積みながら心身共に成長していってくれればと思います。そうして競馬を覚えていって、持ち味を生かす形の走りができるようになってくれば良いですね。 ――初めてとなる札幌芝1800という舞台適性への見通しは。 伊:忙しい感じになるよりは、道中に遊びを作れる部分があった方が良いですし、長く良い脚を使えるので距離が延びるのはプラスだと思います。 ――レースへ向けて意気込みをお願いします。 伊:美浦に戻ってきてから函館へ行ったり札幌へ行ったり、いろいろな環境を経験するのはこの子の将来にとって間違いなくプラスになると思います。強い相手が揃うなかで、今自分が持っている力をしっかり出してくれれば、と思います。そのなかでどのような結果がついてくるのか楽しみですし、先々に繋がるような競馬を期待しています。
競馬ラボ