J1札幌 残留へ勝利が絶対条件の12・1広島戦…GK菅野孝憲が信念貫く「僕の仕事は0に抑えること」
北海道コンサドーレ札幌GK菅野孝憲(40)が信念を貫き、ゴールを死守する。札幌は28日、アウェー・広島戦(12月1日)に向けて宮の沢で調整。先発が確実な菅野は、J1残留へ勝利が絶対条件の戦いへ「僕の仕事は0に抑えること。自分の仕事に集中したい」と完封劇で白星に近づける。 チーム最年長の原動力になっているのは、勝ちへの強いこだわり。この日も常日頃から抱く思いを改めて口にした。「練習試合だろうが紅白戦だろうが、練習の一本一本のシュートであろうが、常に止めたいし勝ちたい」。信条は広島のピッチで結果という形で示す。 広島戦の前日30日、17位柏が首位神戸に引き分け以上なら試合を待たずに16年以来のJ2行きが決まるが、心持ちは変わらない。「他会場の結果とか色々あるが、ぶれずに日曜(1日)の試合に100%集中する。そこからまた次の試合は考えたい」。生き残りの可能性が途絶えないことだけを信じ、準備を整えていく。 得失点差で他に劣ることから、クラブは3点差以上の勝ちを広島戦の目標に掲げている。その方針を理解しつつ、菅野は「リスクをかける時はかけてという選択もあるが、その中でも僕は0(失点)じゃなきゃいけない」と言い切った。降格圏の19位にとどまる今季、札幌がここまで挙げた8勝中、菅野はその全試合でゴールマウスに立ち、うち6戦を無失点に抑えてきた。守護神が有言実行を果たした時、勝利の確率は確実に上がる。(砂田 秀人) ◆札幌のJ1残留の行方 27日時点で勝ち点34の19位・札幌は、第37節のアウェー・広島戦(12月1日)、最終節のホーム・柏戦(同8日)に連勝することが最低条件。J1残留圏内の17位・柏は既に勝ち点40。柏が30日のホーム・神戸戦で引き分け以上だった場合は、12月1日の広島戦を待たずに16年以来のJ2降格が決まる。また、勝ち点に続く順位決定条件の得失点差でも柏がマイナス11で札幌はマイナス20。直接対決は残すものの不利な状況にある。
報知新聞社