道端の死体も日常生活の一部 ハイチでひと月ぶりの銃撃戦
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ポルトープランス、ハイチ、4月2日 (AP) ― カリブ海の島国ハイチの首都ポルトープランスで4月2日、警官隊と武装集団が大統領官邸周辺で、数時間にわたって銃撃戦を繰り広げた。 地元メディアは、複数の警官が装甲車から脱出しようとした際、警官の1人が撃たれて負傷したと伝えている。装甲車は武装集団に放火された。 首都の繁華街では、銃撃戦の最中に逃れることができた市民がいる反面、砲火に身動きが取れない市民が大勢いた。 今回の銃撃戦は、強力な武装集団が政府の重要なインフラを攻撃し始めてから1カ月以上経ってからのことだ。 2月29日に騒乱が始まって以降、一部の地域では暴力はいくらか沈静化しているが、銃声はいまだに毎日響いている。 国連によれば、3月22日までに少なくとも1554人が殺害され、826人が負傷したという。 こうした状況の中、アリエル・アンリ首相は先月、暫定大統領評議会が設置され次第、辞任すると発表した。国連が支援する警察部隊の派遣を推進するためにケニアを公式訪問していた同首相はそれ以降、ハイチから締め出されたままだ。 市民は普通の生活に戻ることを切望しているが、銃撃戦が続く中、飛び交う銃弾を避け、道端の死体の脇を通り抜けて市場に買い物に行くことが、今やハイチの首都では日常の一部となっている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)