ハイチ人不法滞在者を送還 ドミニカ共和国は対応に苦慮
ダハボン、ドミニカ共和国、3月19日 (AP) ― 西インド諸島のイスパニョーラ島は、西側の3分の1がハイチで、国境の東側3分の2がドミニカ共和国だ。 首都サントドミンゴ郊外のサンクリストバルにある移民局の収容センターから、数台のトラックに乗せられた不法滞在のハイチ人が連日、約4時間掛けて国境に面したドミニカ共和国のダハボンに運ばれ、そこからハイチに送還される。 ドミニカ共和国ではここ数カ月、移民局が不法滞在ハイチ人の強制送還を増やしているという。 国連は事務総局を通じて先週、ドミニカ共和国やその他の周辺国に対し、治安悪化を理由に、ハイチ人の強制送還を避けるよう呼びかけた。 この呼び掛けに対して、ドミニカ共和国のロベルト・アルバレス外相は、「強制送還は国家安全保障政策に対応するもので、不法滞在者全員の送還を継続する以外に選択肢はない」と反発。 サントドミンゴでは、何日間も拘留された数百人のうち、少なくとも次に再び検挙されるまで、国内に留まることを許可する書類を提出できる者はわずかしかいない。 (日本語翻訳・編集 アフロ)