「いつも以上につらい」年末年始の求職活動、専門家の5つのアドバイス
年末年始に失業しているのはつらい。米国の雇用市場は10月にはすでに減速し始めており、284万人が15週間以上失業している。休暇シーズンのプレッシャーも加わり、希望を持ち続けることは一層難しく感じられる。 この1カ月でグーグルでの「今すぐ就職」という文言の検索は261%増、「仕事が見つからない」という検索は342%増となっている。多くの人が休暇を取るこの時期に職探しをする人もいるかもしれない。希望どおりの仕事を見つけられるよう、人事専門家による5つの「やるべきこと」と「やってはいけないこと」を紹介しよう。 ■入念に準備する時間に 論文執筆サポートのEduBirdie(エデュバーディー)のエイブリー・モーガン最高人事責任者(CHRO)が、求人に手当たり次第応募するのではなく、この時期を入念に準備する時間にするためのヒントを電子メールで教えてくれた。 1. 履歴書をあちこちに送らない モーガンによると、企業は年末年始の時期は採用を急がないことがほとんどだという。この時期にさまざまな求人先に履歴書を送りつけても、期待外れに終わるだけだとモーガンは指摘する。それよりも、今後につながるネットワーキングに注力することを勧める。 「採用の機会や企業についての知見を得るために、友人やかつての職場の同僚に遠慮なく連絡を取るといい」とアドバイスする。「人脈を築くために業界の人が集まるイベントに参加したり、手短に自分を売り込められるよう練習するといい。また、企業や業界について学ぶのも一手だ。職がない間に人脈を広げることは、求人サイトを見て回るよりずっと役立つ」 2. ストレスをためず、タイミングを見計らう モーガンはこの時期の不採用の通知や逃した職について考えすぎないよう促している。「採用が多いのは1月中旬から3月にかけて」とのこと。「企業は新たに予算を確保し、大きな計画を立てて採用活動を活発化させる。履歴書の見直しやLinkedInのプロフィールの改善、面接の質問に対する新たな切り口での回答の準備など、12月は態勢を立て直す時間にしてほしい。年が明けるころには準備の整った状態になり、物事をうまく進められるはず」と話す。 3. これまでのやり方に固執しない これまでの計画がうまくいっていない場合、アプローチを再考するときかもしれないとモーガンは指摘する。年末年始は掘り下げにあて、自分のやり方が正しいか自問することをモーガンは勧める。また、自分の汎用性の高いスキルや実績をリストアップすることを提案し、「自分のスキルが他に活かせないか、一歩引いて考えてみるといい」とアドバイスする。「これまでを振り返り、興味のある業界の動向を調べ、キャリアコーチングを受けることも考えてみてほしい。視点を新たにすることで、眠っていたチャンスを見つけることができる」