「結婚? 他人の人生を背負うとかムリ!」令和の若者の「結婚感」に絶句。彼氏を連れてきた時に母親が感じた「絶望」とは
由紀さんは、母と娘のよくある会話、といった感じである日の食卓で結婚について訊ねてみたそうだ。 「今の彼氏と結婚したいと思わないの? と聞いたんです。世間話のような軽い感じでですよ。すると綾は『え。なんでわざわざ、他人の人生背負うとか面倒をしょい込む必要があるの? ムリ』と鳩が豆鉄砲くらったような顔で言ったんです」 今の状況で何の不満・不足もなく楽しくて快適に付き合えているのに、なぜ、わざわざ多くの書類を整えて入籍して姓を変えたり、高いお金を使って新たに住まいを用意したり、先の見えない社会で子供を産むとか、本当に意味がわからないと娘は言った。 「それに、一緒に暮らして、どちらがどの家事をいつやるとか、お金をどうやって使うとか話し合うのも時間のムダ。それに、業務のように家事をやるなんてあり得ない、と言うんです。タイパっていうやつなんですか? まあ、今はお互いに実家で家事も親にやらせて、お金も自分で稼いだものはあらかた自分のものになって、何のストレスもありませんから、彼らがそう思うのも無理はないかもしれませんけど。それでも親から独立して所帯を持ちたい...と普通はなりますよね?」 そして、綾さんは家にお金を入れているのだろうか。 後編では、2人がどのような考えで交際をしているのか、また2人の親世代はどのようにこの状況を捉えていたのかをレポートしていく。 取材/文 白澤ふみ