夫婦で年収「800万円」あるのに貯金が「ほぼゼロ」の娘夫婦。この年収ならいくら貯蓄があるものですか?
共働きで年収800万円を稼いでいる夫婦は、一般家庭と比較して裕福な生活をしているイメージがあるかもしれません。しかし、なかには思うように貯蓄ができず「貯金はほぼゼロ」だというケースもあるようです。 そこで今回は、年収800万円の夫婦の一般的な貯蓄額や家計事情について調べてみました。貯金ゼロの場合の対策についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。
共働きで年収「800万円」の娘夫婦……。一般的な貯蓄額はどれくらい?
総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2022年(令和4年)平均結果(二人以上の世帯)」によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の年収を5つのグループに分けた場合の貯蓄現在高は以下の通りです。 ・平均:1508万円 ・第1段階(~485万円):874万円 ・第2段階(485万~627万円):1020万円 ・第3段階(627万~789万円):1234万円 ・第4段階(789万~1012万円):1696万円 ・第5段階(1012万円~):2714万円 同調査から、年収が上がるにしたがって貯蓄額も増えていることが分かります。年収800万円の世帯は第4段階に該当し、貯蓄現在高は1696万円です。
年収800万円の世帯の一般的な家計事情は?
年収800万円の世帯の家計事情については、総務統計局の「家計調査(2022年)」に年間収入別のデータにて確認できます。年間収入十分位階級別によると、年収800万円は「第7段階」に当てはまりその内訳は以下の通りです。 【第7段階(775万~869万円)】 ・実収入:67万392円 ・実支出:46万7693円 実収入から実支出を単純に引くと、20万2699円の黒字となり、そのうちのいくらかを貯蓄に回せる余裕が生まれると考えられます。 なお、実支出から社会保険など非消費支出を引いた消費支出は34万1340円で、内訳は以下の通りです。 ・食料:8万6059円 ・住居:2万3085円 ・光熱・水道:2万5193円 ・家具・家事用品:1万3838円 ・被服及び履物:1万2296円 ・保健医療:1万4845円 ・交通・通信:5万2559円 ・教育:1万8721円 ・教養娯楽:3万2615円 ・その他の消費支出:6万2129円