姉妹のように育ったペットが亡くなり1年。突然発見した「忘れ形見」とは?【人生の午後に詠む短歌 #ごごたん】
いま、巷で「短歌」ブームが起きているのをご存知でしょうか? ミドルエイジ女性読者から募集した「人生の午後に詠む短歌」を紹介していきます。
抱っこが嫌いな君だったね
手の傷は 抱っこが嫌いな 君の噛み痕 今になり気づく 忘れ形見と 作者/ ふいのじかん(20代) 解説: 18年間姉弟のように育ったペットのポンタが亡くなり、1年が経ちました。 そんなある日、ふと、私の手の甲に残るかすかな傷跡に気づきました。 10年前、ポンタを抱っこしようとしたら反撃に合った痕。 当時は痛くて仕方なかった傷も、今となっては忘れ形見。写真より骨壷より、ずっと身近にあったのに、1年間も忘れていました。 『人生の午後を詠む短歌 #ごごたん』 とは? 何気ない日常の気づきや、ちょっと笑える瞬間、恋愛の切ない気持ち、家族への揺るぎない愛……などを5・7・5・7・7の5句31音の歌体で表現する。短歌とは、古くは万葉集の時代から使われてきた一種の自己表現です。 特に、さまざまな人生経験を重ねてきた女性たちの歌には多くの共感の声が寄せられ、また生き方を見つめるヒントがたくさん詰まっていると話題を呼んでいます。 前回記事「10年別居中の妻から「同居して」と突然の電話。70代夫が驚いた、その理由とは【人生の午後に詠む短歌 #ごごたん】」>>