開封後のケチャップはいつまで使ってOK?水分の分離は問題ない?カゴメに聞いた賞味期限のギモンと適切な保存方法
大掃除をするタイミングの今の時期、使いかけの調味料を処分しようかどうか迷っている人も多いのではないだろうか。 【画像】美味しく使い切るには「焼きケチャップ」もおすすめ! 一人暮らしの筆者の家の冷蔵庫にも調味料が眠っているが、気づかないうちに賞味期限が切れていることがよくある。 特にいろいろな料理に活躍するケチャップは、大きいサイズのものを使っているため余りがち…。もったいない気がして賞味期限が切れてしまっていても捨てられないというのが正直なところだ。 しかし、「賞味期限内だから」「冷蔵庫で保管しているから」と、いつまでも残しておくわけにもいかない。開封後はいつまで安心して食べられるのかも疑問だ。 使っても問題のない目安はあるのだろうか?
目安は1カ月?開封後に品質劣化のワケ
例えばカゴメのサイトでは、よく寄せられる質問の1つとして「賞味期限が切れてしまいました。飲食しても大丈夫でしょうか」について、次のように回答している。 「『賞味期限』とは、未開封で表示されている保存方法に従って保存した場合に、おいしくお召し上がりいただける期限のことです。賞味期限が過ぎても、すぐにお召し上がりになれなくなるわけではありませんが、保存条件により、商品の味や色、香りの劣化が考えられますので、賞味期限内にお召し上がりいただくことをお勧めします」 賞味期限とは「未開封」の状態でおいしく食べることができる期限を表す。 開封済みについては、同社経営企画室広報グループの堀江建一さんによると、「おいしくお召し上がりいただける目安として、開封後は冷蔵保管の上、1カ月程度でお使いいただくようお勧めしています」とのことだ。 目安が開封後約1カ月の理由は、「食品は一般的に空気に触れることで酸化し、香味が悪くなる」ためだそうで、さらに状態良く保管したいのであれば空気を抜いたほうが香味への影響は少なくなる。 ただし、ケチャップの容器から空気を抜く作業の際、強く押し出すと中身が飛び出すことがあるので、注意してほしい。 また開封後の品質で気になるのが、“水分が分離した状態”だろう。 「水分が分離している=食べてはいけない、ということではございません。トマトに含まれる繊維分やペクチンと呼ばれる成分によってトマトケチャップ中の水分が保持されており、時間経過によりその保持力が下がり、水分が分離することがありますが、食べてはいけないというものではありません」 開封前でも製造後に時間が経過することで水が一部分離することがあるそうで、これまで少し不安に思いつつ水分が分離したケチャップも使っていたが、一安心だ。