「驕れる平家久しからず」左傾化した自民党が消滅する日 性急なLGBT法成立に激震「岩盤保守層の底が抜け」衆院選で歴史的大敗
【岩田温 日本の選択】 衆院選で大敗を喫したのち、自民党では両院議員懇談会が開催された(11月7日)。両院議員総会長の有村治子参院議員はX(旧ツイッター)で、出席者から次のような声があがったことを明らかにしている。 【写真】談笑する石破茂首相と立民・安住淳氏 「自民党がリベラル政策を推し進めた所で、結局その層は、自民党には投票せず、むしろ『どんな時にも自民党』と書いてきて下さった岩盤保守層の底が抜けた…」 まさに正鵠(せいこく)を射た指摘だ。 岸田文雄内閣で推し進めたLGBT理解増進法。米国のラーム・エマニュエル駐日大使の内政干渉に等しい主張に驚愕(きょうがく)したが、まさか「保守政党」を標榜(ひょうぼう)する自民党がやすやすとこうした悪法を成立させるとは衝撃的な事件であった。安倍晋三元首相が存在していれば、あり得なかった事態と言っていい。 法案採決の際、退席した山東昭子前参院議長は「こんな生煮えの状態ではなく、きちんとした形でやっていかなければならない」と説いたが、多くの国民が納得した一言であったはずだ。 なぜ性急にLGBT理解増進法が成立しなければならないのか。その根拠が多くの国民には分からなかった。とりわけ自民党を支え続けてきた「岩盤支持層」には激震が走った。一体自民党とは保守政党なのかとの疑念が自民党、岸田内閣の不支持へとつながり、岸田内閣は崩壊した。 自民党総裁選で「保守主義の理念」を掲げたのは、高市早苗、小林鷹之の両氏に留まった。小泉進次郎氏に至っては「選択的夫婦別姓の導入」などと口走った。岩盤支持層を自ら粉々に爆破するような発言に他ならなかった。 結果、朝日新聞をはじめ左派系メディアで重宝されていた「自民党内野党代表」とも言うべき石破茂氏が新総裁に選出され、衆院選では歴史的な大敗を喫した。両院議員懇談会で主張されたように、自民党内の「リベラル」はメディアに重用され、支持する国民も多いように感じられる。 だが、彼らはどれほど自民党が「リベラル」にかじを切ったところで、そもそも自民党に投票しない人々なのだ。彼らに阿諛追従(あゆついしょう=相手に媚こびへつらい、従うこと)しても、自民党は選挙で勝利することはできない。むしろ負ける。