【2024夏の甲子園】ベスト8をかけた戦いに広陵、青森山田などが挑む/大会10日目の見どころ
7日に開幕した第106回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)。大会10日目は3回戦4試合が行われる予定。 【選手データ】只石貫太 プロフィール ■第1試合 広陵(広島) - 東海大相模(神奈川) 広陵は2017年以来の夏ベスト8を目指す。中心は高尾響、只石貫太のプロ注目バッテリー。熊本工戦は9奪三振1失点にまとめ、チームの逆転勝利を呼び込んだ。その逆転打を放った浜本遥大をはじめ、打線全体がチームを盛り立てたい。 東海大相模の注目は2年生で4番の金本貫汰。神奈川大会で規格外の飛距離のホームランを放った打棒は甲子園でも健在で、初戦の富山商戦ではタイムリーを含む3安打と存在感を示した。チーム全体でも長打4本を記録しており、自慢の攻撃力でベスト8入りを掴み取る。 ■第2試合 明徳義塾(高知) - 関東第一(東東京) 明徳義塾の2年生左腕・池崎安侍朗は鳥取城北戦で9回95球完封のマダックスを記録した好投手。その快投を引き出した正捕手を務めるのは1年生の里山楓馬。名将・馬淵史郎監督に3年ぶりの甲子園勝利をもたらした。この試合もどのような馬淵マジックが見られるのか采配に注目。 関東第一は畠中鉄心と坂井遼の継投が今夏の必勝パターン。北陸戦も畠中3回1失点、坂井が6回0失点と甲子園でも危なげないピッチングを披露している。打線も上位から下位まで当たっており、センバツ初戦敗退の悔しさをバネに5年ぶりの夏8強への切符を手にしたい。 ■第3試合 青森山田(青森) - 石橋(栃木) 青森山田は春に続いて夏も8強入りなるか。注目は2年生リードオフマン・佐藤洸史郎。長野日大戦で青森大会決勝から公式戦2試合連続となるホームランをレフトに運んだ。攻撃力が持ち味のチームを勢いづける活躍でこの試合も勝利をもたらしたい。 石橋は夏の甲子園初出場校同士の対戦となった聖和学園戦を5-0で快勝。投げては11奪三振完封、打っては4番で3安打の入江祥太の活躍が光った。地力の高さは初戦に見せており、センバツ8強を相手に試金石の一戦を迎える。 ■第4試合 霞ヶ浦(茨城) - 滋賀学園(滋賀) 霞ヶ浦は智弁和歌山との初戦を制し、嬉しい甲子園初勝利を挙げた。上位を打つ森田瑞貴、羽成朔太郎は勝負強さがあり、茨城大会から打撃好調を維持している。昨夏は土浦日大がベスト4であったように、近年ハイレベルになっている茨城代表として8強入りを目指す。 滋賀学園の注目は中軸を担う仲田隆玖で、今大会9打数5安打(うち長打3本)と絶好調。上位打線の多胡大将、岩井天史の出塁率も5割と、得点機会を多く作り出すことに成功している。聖地で2試合を経験したアドバンテージで霞ヶ浦攻略なるか。
週刊ベースボール