美食の街メルボルンの奥深さを知るふたつの体験型フードツアー。
庶民からプロまで、メルボルンの食を支えているのが〈QUEEN VICTORIA MARKET(クイーン・ビクトリア・マーケット)〉。19世紀から続く、南半球最大の市場で、メルボルン中央ビジネス地区(CBD)北部にあります。7ヘクタール以上の広大な土地に、野菜、果実、肉、魚介、パン、ワイン、加工品、調味料、スパイスなどなど、ありとあらゆる食料品店が林立。日常雑貨や衣類を売るエリアもあり、暮らしに必要なものはほぼ全て揃う市場です。 屋台やテイクアウトのお店も大変充実しているので、マーケットでの食べ歩きは絶対に欠かせません。特に立ち寄りたいのが、魚介売り場にあるオイスターバー。オーストラリア各地の牡蠣が食べられますが、中でも濃厚で甘みがありジューシーなタスマニア産オイスターは必食です。魚屋で購入して店頭でレモンを絞って食べるシンプルさも最高。汚染が何もないピュアなタスマニアの海で育った牡蠣の極上のおいしさを手軽に体験できます。 口直しに、〈Jam donuts(ジャム・ドーナツ)〉で揚げたてのドーナツをぱくついたら、新鮮なムール貝の白ワイン蒸しが食べられる〈THE MUSSEL POT(ザ・マッスル・ポット)〉へ。ポート・アーリントンの生産者から直送される新鮮そのもののムール貝もまた絶品です。
ほとんどのレストランやカフェは、メルボルン中央ビジネス地区(CBD)に集中していますが、そこから車で北に20分ほど行ったフィッツロイというエリアは、メルボルンのカルチャー発信地として有名です。カフェやバー、ギャラリー、アンテークショップ、専門書店などさまざまな魅力的な店が混ざり合い、独特の雰囲気を醸し出しています。ローカリングのツアーでは、このエリア探訪に連れて行ってもらえます。 フィッツロイを楽しむには、歩いて回るのが一番。車を降りて、まずはユニークなアイスクリーム屋〈Fluffy Torpedo(フラッフィー・トルペード)〉へ。壁に貼られたメニューを見ると味噌や醤油の文字があり、それ以外にも素材のユニークな組み合わせがずらり。食べてみると、それぞれ見事な調和が取れていておいしく、違和感は一切ありません。オリーブオイルやチリなどを使ったものもあるのに、全部がアイスクリームとして完成されているのが驚きです。