美食の街メルボルンの奥深さを知るふたつの体験型フードツアー。
博物館を歩き回ったら、人気のカフェ〈SALUMINISTI(サルミニスティ)〉で小休止。 市内には3軒ありますが、フリンダーズ・レーン店は、テイクアウト専門。毎日朝から晩まで行列が途切れることがありません。名前の通り、サラミなどのシャルキュトリを使ったパニーニも大人気。皮をカリカリに焼いたポルケッタ(ローストポーク)をつまみにフラットホワイトを飲むのが、地元スタイルなのだそうです。
次に訪れたのは、ベトナム料理店の〈Little Brother(リトル・ブラザー)〉。生春巻き、フォーなど、ベトナムのストリートフードが気軽に食べられます(営業は夕方まで)。ここで生春巻きをつまみながら、クリスティーンさんからベトナム移民の歴史を聞きます。ベトナム戦争などで難民になった人々の多くをオーストラリアは受け入れたことから、郊外にはベトナム人街もあるそうです。 ベトナムの次は中国。〈MR.BO(ミスター・ボー)〉で飲茶を。蒸し餃子や小籠包など、店で作っている点心はどれも本格的で本場の味。種類も豊富で、あれこれ食べたくなるので4人くらいで行きたい店です。ここでも中華系移民の話や、別の場所にあるメルボルンの中華街の話などをクリスティーンさんから聞きます。
ウォーキングツアーの次の目的地は、〈The Block Arcade(ブロックアーケード)〉。精密なモザイクタイル張りの床、美しいアールデコ調のステンドグラス、開放感のあるガラスキャノピーなど、1892年に開業したビクトリア朝後期のショッピングアーケードとして最高傑作と称されているアーケードです。メルボルンで最も華やかで美しく有名なショッピングアーケードは、観光スポットとしても人気。個性的なお店がたくさんあるので、見るだけでも楽しめます。 最後は〈Royal Arcade(ロイヤル・アーケード)〉。開業は1870年。メルボルンで一番古いアーケードです。ビクトリア朝様式とビザンチン様式の調和の取れた建築はシックな印象。 電気があまりなかった時代の建築物なため、天井はガラス張りで自然光がたっぷり入るようなデザイン。それがまた心地よくて、長居をしてしまいます。