美食の街メルボルンの奥深さを知るふたつの体験型フードツアー。
フィッツロイにあるマイクロブリュワリーパブの〈Stomping Ground Brewery(ストンピング・グラウンド・ブリュワリー)〉は、オーストラリアで最高のブリューパブに選ばれたこともある名店。小さなブリュワリーなのに、タップはなんと25以上。どれにするか迷ったら、おまかせで6種類選んでもらうクラフトビールの飲み比べのハウスセレクション AUD20を。ラガーからアメリカン・ポーターまで、幅広いラインナップで、ビール好きにはたまらない体験です。自家製ビールに合わせた食事メニューも豊富。軽いつまみから、しっかりとした食事まで、いろいろな使い方ができるのも魅力です。
焙煎所、コーヒー豆貯蔵庫、バリスタトレーニングセンター、コーヒーイベントスペース、ショップが1箇所に集合したカフェが〈Aunty Pegg’s(アンティ・ペグス)〉。こちらもフィッツロイにあります。ここでは、コーヒー豆による味の違いを学べる、コーヒーテイスティングが体験できます。粗挽きのコーヒーをグラスに加え、沸騰したお湯を注ぎ淹れたコーヒーを少量飲むために使用される特別な“カッピングスプーン”でテイスティング。バリスタがストップウォッチで時間を計りながら、産地が違う6種類から丁寧にコーヒーを抽出します。味や香りの違いをワインのように的確に表現するバリスタの味覚の鋭さに感動しつつ、豆ごとの違いが明確にわかって勉強になります。
歴史と文化を学びながら、食べ歩きも楽しめるフードツアー。
次に参加したのは、Foodie Trails(フーデイ・トレイルズ)という会社が催行している、〈メルボルン・ウォーキング・フード・ツアー〉。メルボルンのレーンウェイ(路地)を歩いて回りながら、多彩な食文化を体験します。ツアーは、〈Immigration Museum(イミグレーション・ミュージアム/移民博物館))から始まります。 ヴィクトリア時代に建てられたかつての税関を博物館にしたイミグレーション・ミュージアムは、オーストラリアの移民の歴史が展示されています。知識豊富なガイドさんの解説を聞きながら回るので、移民の生活や文化などがよくわかり、オーストラリアの国の成り立ちを理解することができます。