スペイン・カナリア諸島で大規模なオーバーツーリズム反対デモ、約1万人が集結、「持続可能性のない」政策を非難
スペインの通信社ヨーロッパプレスは、現地警察当局の発表として、2024年10月20日にカナリア諸島で発生したオーバーツーリズムに反対するデモに合計約1万人が集まったと報じた。今年4月にも、5万5000人以上が街頭に集結したデモが発生している。 今回のデモは、グラン・カナリア島のリゾート地マスパロマス、テネリフェ島、フエルテベントゥラ島、ランサローテ島、ラ・パルマ島、エル・イエロ島などで行われた。 プラカードに書かれたスローガンには、「私たちはこの国で外国人になってしまった」や「カナリア諸島はテーマパークではない」が見られた。 ヨーロッパプレスによると、デモの主催者は、観光当局の「不当で、持続可能性のない」開発モデルを非難しているという。 大規模な抗議デモは、スペイン本土でも今年の春と夏に発生。バレアレス諸島のマヨルカ島でも同様の事態が起きた。 スペインの観光産業による経済生産高は全体の約14%を占めている。カナリア諸島では35%、マヨルカ島では45%にものぼる。 ※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。
トラベルボイス編集部