60代、3人で52平米の家で「小さく暮らす」。ベッドやタンス、ないと困るものはなかった
収入があるうちに改装して住み慣れた家に変化を
以前からキッチンの使いづらさや、うす汚れた壁や床が掃除してもきれいにならないのが気になっていました。考えてみれば、住み始めて23年も経てば古くなるのは当たり前。家族で「年金生活になったら思いきれなくなるだろうし、やるならまだ収入がある今のうちに」「どうせやるなら少しでも早いほうがいいね」と話し合って、3年前に、ほぼ家じゅうをリノベーションしました。 知識がなかったので、マンションリノベーションの本を参考に、さまざまなショールームを回りました。実際に見たり、触れたりするとイメージがわくのでおすすめです。 ただ、壁紙やタイルなど、ひとつひとつ選ぶと思いのほか時間が必要で、やると決めてから完成まで1年ほどかかりました。悩みすぎて眠れなくなったこともあったほど(笑)。 床は床暖房対応のフローリング材に張り替え。キッチンと洗面所、トイレはグレーのフロアタイルにしました。 洗面所の壁は意見が割れたけれど、結局、私の希望で黄色に。「やさしい色だね」と好評です。 オールステンレスのキッチンカウンターも初めは反対されましたが、今は家族の大のお気に入りに。 よくお客様にびっくりされるのがドアの色。これは全部私が塗りました。8年前にリビングダイニングの壁を塗ってから、楽しさに目覚めて。まわりにシートや養生テープを貼ったり、ペンキがのるようにやすりをかけたり、2~3回重ね塗りしたりと意外と手間はかかりますが、その分、仕上がったときの喜びもひとしお。家族も喜んでくれました。 お金はかかりましたが、毎日過ごす場なので満足度のほうが大切。これからも少しずつ手を加えながら、気持ちよく暮らしたいです。
ESSEonline編集部