プロレスラーが大地震に備え街の人たちを避難誘導 駅前路上で防災訓練と戦い見せる
プロレスの試合は、イケメン揃いのジュニア戦士たちがスピーディな空中戦を見せる第1試合、“柔術vsルチャ・リブレ”の異種格闘技戦が行われた第2試合、“ベビーvsヒール”の軍団抗争として場外戦で大暴れしていく刺激的な第3試合とすべて趣の違う試合が展開。 高度な駆け引きやプロレスファンにしか分からない文脈を取り除き、徹底して初めてプロレスを見る人が楽しめるような内容となっていた。
お笑いもプロレスも終わり、宴もたけなわといったところで巣鴨駅南口駅前ロータリーを震源地とした大地震が発生したというシチュエーションでの防災講習&避難訓練が実施。 豊島消防署の山口さんがリングに上って『怪我に注意をして行動する』『落ち着いて火の始末をする』『出口を確保するために窓とドアを開ける』という大事な3つの行動を説明。能登半島地震の輪島の火災がたった1つの火元から起きた悲劇であったことを語り、消化器の使い方の講習も行った。 その後は、震災時の帰宅困難者の一時避難所として指定されている東京戸田記念講堂への避難訓練が実施。試合を終えたプロレスラーたちが観衆を誘導し、同所内では備蓄などを確認し安心安全な建物であることを体感した。 巣鴨の街は学校や学習塾が林立しており、災害発生時に子どもたちを速やかに避難させる体制を整えることが商店街の課題として存在しているという。こうした地域のお祭りという場で防災学習を取り入れることで安全対策を広く周知させるという意義のあるイベントになった。
『演芸とプロレスのエキサイティング笑店会フェスティバル 2024』は今大会を以て大団円。 今イベントは各所から好意的な反応が起きており、既に他商店街から「来年以降にウチでも出来ないか」という問い合わせが来ているという。この輪が広がっていけば来年度以降にはさらにパワーアップしたイベントが開催される可能性がある。 “プロレスで町興し”というのはよく聞くテーマだが、現代日本においてプロレスに興味の有る人と無い人とでは残念ながら後者のほうが圧倒的に多い。お笑いや身の回りの安全対策といった身近なものと掛け合わせることでプロレスもより浸透し、老若男女から隔てなく愛されるコンテンツに返り咲くことが出来るかもしれない。その第一歩となり得るこうした小さな試みにも注目していきたい。
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