体調が悪くなり車で病院へ行こうとしたら「違反になるからタクシーで行った方がよい」と言う夫。「体調不良時」の「運転」は「法律」で「禁止」されているのでしょうか?
体調が悪いとき、病院に行くために車を運転しようか迷ったことがある人もいるかもしれません。そのような中で運転して大丈夫か不安に感じた経験を持つケースもあるでしょう。 道路交通法では、体調不良で正常に運転できない状態での運転を禁止しており、違反すると非常に重い罰則が科されることがあります。本記事では、法律でどのように規定されているのかを詳しく説明し、体調不良時の運転が引き起こすリスクや、正しい対応方法について解説します。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
体調不良で運転するのは法律違反
道路交通法第66条には「過労運転等の禁止」といったルールが定められています。これは、疲労や病気などで正常な運転ができない状態のとき、車を運転してはいけないと定められた法律です。 体調不良で頭がぼんやりしていたり、めまいがしていたりする場合、正確な判断ができず、事故を起こす可能性があります。こうした状態での運転は「過労運転等」に該当し、法律で禁止されているのです。 さらに、道路交通法第66条に違反すると一発で25点の違反点数がつき、前歴の有無に関係なく免許が取消になります。 そのため、体調が悪いときには無理に運転をせず、安全な移動手段を選ぶことが大切です。
体調不良時の運転が招く危険性
体調が悪いまま運転すると、さまざまな危険が伴う可能性があります。例えば、めまいや頭痛で視界がぼやけたり、集中力が低下したりして信号を見逃すことがあるかもしれません。 さらに、突然の吐き気や手足のしびれが起きると、ハンドル操作に支障が出る可能性も考えられます。これらの症状や一瞬の判断ミスが原因となり、重大事故につながるおそれがあります。 こうした事故は、自分だけでなく他人の命にもかかわる大きな問題になりかねません。体調が悪いときは、運転を避けるとよいでしょう。
安全を守るための移動手段と選択肢
体調が悪いときは自分で運転せず、タクシー、家族や友人に頼る方法が安全です。タクシー代は地域によって初乗りで走れる距離や料金が異なります。 例えば一般社団法人東京都個人タクシー協会の場合、東京23区におけるタクシーの運賃は、初乗りが1096キロメートル500円です。以降は255メートルごとに100円となる距離制運賃が採用されています。