延床面積20坪台の家の中に、映画館に露天風呂?ビールやコーヒーがおいしい
3.大きな窓を設けて露天風呂気分を味わえる浴室に
1階にある浴室は一般的な1616サイズにしました。オプションは浴室照明の調光機能のみの、ほぼ標準仕様のシステムバスです。それでも快適に入浴できるのは、浴室からの眺望のおかげです。 筆者の趣味は、学生時代から日帰り温泉に行くこと。とくに風や陽の光を浴びながら入る露天風呂が好きでした。 ですが、大人になってから入居したアパートには窓がなく、どことなく寂しい思いで入浴する日々。そんなときに「いつか家を建てるなら、露天風呂のような浴室にしたい!」と強く思うようになりました。 当然ですが立派な露天風呂をつくるには、相応の予算が必要です。大きな窓を取りつけることで、露天風呂気分が味わえる浴室を実現できました。
4.ビールとコーヒーがおいしく飲める庭に
家を建てるまでは、仕事終わりに友人とお酒を飲みに行ったり、妻とお気に入りのカフェでゆっくり過ごしたりという毎日。 そのような生活習慣だったこともあり、妻と一緒に決めた間取りのコンセプトは、「おいしいビールとコーヒーが飲める家」でした。 ビアガーデンやカフェのテラス席のように、外の景色を眺めながら、ビールやコーヒーを飲む時間を楽しみたい。それに合わせて、眺望のよい手頃な土地を探し、リビングには大きなピクチャーウインドウをつくりました。そして、リビングに面した庭にも工夫が。 フェンスは、景色が見えやすいように抜け感のあるものを選んだのです。シンプルな外構の庭ですが、この庭で友人とバーベキューをしたり、ゆっくりとコーヒーを飲んだりして過ごす時間は格別です。
5.庭に自宅サウナをつくりリフレッシュ!
入居から7年目となった頃に、自宅の庭にサウナを設置しました。筆者が購入したのは特殊発泡素材でできたサウナ。サイズに関しても多少のオーダーが可能でした。そのため、庭の限られたスペースでも、ピッタリ設置できています。 昨今はサウナブームのため、店舗ではゆっくりサウナに入れないことも。しかし、自宅サウナでは周りの目を気にすることなく、好きな音楽をかけたり、ロウリュを楽しめたりしています。 サウナは決して安い買い物ではありません。しかし、心身ともにリフレッシュできるので、日々の生活がとても豊かになったと感じています。 小さな家で楽しむために筆者が工夫した、間取りや庭の活用法を紹介しました。家族の幸せは、家の広さで決まるわけではなく、どれだけ好きな時間を過ごせるかが大事だと思います。 筆者の場合、敷地選びで実現できたことも一部あります。ただその部分も、家づくりのヒントになるのではと思っています。コンパクトな家を検討中の方の参考になれば幸いです。
山田陽太