遠藤航のチームメイトも!英国人記者が選ぶイングランド代表の「新・黄金世代TOP10」
リバプールからは2人のヤングプレーヤーが
EURO2024では準優勝に終わり、惜しくも58年ぶりのビッグトーナメント優勝を逃したイングランド代表。ただ、随所に輝きを放ったジュード・ベリンガム(2003年生まれ)やコール・パーマー(2002年生まれ)を筆頭に、2年後のワールドカップでさらなる活躍が期待できる20代前半の逸材は枚挙に暇がない。そこで、英国人のオリバー・ケイ記者に「新・黄金世代」(ここでは02~04年生まれの選手をそう定義する)の注目選手10人をピックアップしてもらった。 【PHOTO】イングランドを下してEURO2024制覇!歓喜に沸く“無敵艦隊”スペイン代表を特集! ――◆――◆―― 議論の余地のないトップタレントがジュード・ベリンガム(レアル・マドリー)だ。すべてを兼ね備え、すべてが卓越している。テクニック、フィジカル、インテリジェンス、メンタリティーと、何ひとつ欠けるものがない。そのうえ家族という素晴らしい支えがあり、その助けを借りてキャリアの選択もこれまで一切の誤りがなかった。世代の枠を超えて、もはや世界最高峰のフットボーラーのひとりだ。 ベリンガムに続く才能はコール・パーマーだ。マンチェスター・シティからチェルシーに移籍した23-24シーズンに大ブレイク。いま、プレミアリーグで最もクリエーティブで危険なアタッカーが、このレフティーだろう。正確なクロスに強力なシュートと、自慢の左足で大きな違いを作り出す。 ハービー・エリオットは同年代で最も早く頭角を現わした、この世代のフロントランナーだった。フルアムでのトップチームデビューは15歳で、リーグカップの最年少出場記録を15歳174日に更新すると、さらに16歳30日のプレミアデビューでその最年少記録も塗り替えた(当時)。すぐにリバプールに引き抜かれ、ユルゲン・クロップの手ほどきでついに花開き、ここ最近のリバプールで最も輝かしいパフォーマンスを披露している。 23-24シーズンはチェルシーで難しいシーズンを送ったが、リーバイ・コルウィルはプレミアで最も才能に恵まれた若手CBだ。パワーとスピードにボールスキルとパスセンスを併せ持ち、パーソナリティーも申し分ない。 同じくCBでは、エバートンのジャラッド・ブランスウェイトも才気煥発。厳しい状況のエバートンでの孤軍奮闘が印象的だ。リバプールのクアンサーは、マティプが故障離脱したその穴を埋め、クロップの抜擢に見事に応えてみせた。 出場機会はまだ限られているとはいえ、ともに右SBを主戦場にしながらオールラウンドな能力に磨きをかけているのがリコ・ルイス(マンチェスター・シティ)とティノ・リブラメント(ニューカッスル)だ。 2部のブリストル・シティで才能を輝かせ、昨夏に移籍したボーンマスで念願のプレミアデビューを果たしたアレックス・スコットは、中盤のさまざまなポジションで機能するモダンなマルチタレントで、2~3年後には間違いなくビッグクラブへステップアップするはずだ。 アストン・ビラから出場機会を求めてハルに移籍し、チャンピオンシップ(2部)で異彩を放ったのがフィロジーン=バイダス。両足の繊細なスキルとスピードでぶち抜くウイングは、その活躍を買われ、今夏に再びアストン・ビラに復帰を果たした。同じく2年もすればビッグクラブでその名を轟かせているだろう。 ■オリバー・ケイ(『ジ・アスレティック』記者) 英国の高級紙『タイムズ』のフットボール部門のエース記者として、国内のメガクラブやイングランド代表の取材に飛び回った敏腕。2019年9月に19年間務めた同紙を離れ、骨太の分析記事に定評の新興ウェブメディア『ジ・スレティック』に活躍の場を移す。1975年5月26日生まれ。
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