【ノア】中邑真輔が日本武道館を空気から支配し圧勝「憂流迦は見てくればかり。自分で見つけろ」
<プロレスリング・ノア:日本武道館大会>◇1日◇東京・日本武道館 元日の日本武道館でプロレスリング・ノアの「ABEMA presents NOAH“THE NEW YEAR”2025」が行われ、ダブルメインイベント第1試合でWWE・US王者の中邑真輔(44)と元UFC戦士の佐々木憂流迦(35)が激突。 【動画】中邑真輔の容赦ない蹴りにレフェリー思わず「中邑!」 “闇落ち武者”ウェイワード・サムライの新イメージで入場から圧倒的な存在感を示し、武道館の空気まで支配した中邑が憂流迦に圧勝した。 中邑は序盤からキックやヒザ攻撃でリズムをつかみ、憂流迦得意のリアネイキッドチョークやシャイニング・トライアングルは巧みに回避。終盤にランドスライドを狙ってフィッシャーマンズキャリーで担ぎ上げると、憂流迦にうまく三角絞めで切り替えされたが、23年元旦のグレート・ムタ戦でムタの口から“吸い取った”毒霧を憂流迦にさく裂させた。 最後はスタイルズクラッシュ、後頭部へのキンシャサ(ランニング式ヒザ蹴り)、そして正面からのキンシャサと連続して仕留めた。 中邑は憂流迦の印象について聞かれると「まあ十分、恥かいたでしょう。木っ端みじんに砕け散った自分自身をどうやってかき集めて、なりたい自分に形を作るか。まあ憂流迦本人なんで僕の知ったこっちゃないです」と狂気の笑みを浮かべた。 さらに続けて、和術慧舟會の後輩でもある憂流迦について「かわいい後輩なんて、言うわけもねえし。(ムタから吸い取った毒霧を憂流迦に浴びせるという)おいしい物語があるにもかかわらず、見てくればっかり。持ってんだろうがよ。UFCまで行って。死に物狂いで、まあ死ぬ思いをして、減量の苦しみから、それこそ地獄の口から帰ってきて、それでまた戦い続ける。お前そういうとこ、あんじゃないんだっけ? 何だよ今のは」などと厳しい言葉を並べた。 ただ「中邑、なんやかんや言って、優しく後輩にアドバイスくれんじゃねえの? なんて甘いわ、甘い。自分で見つけろ。それが優しさです」と言いつつ「まあ、憂流迦だけじゃねえ、プロレスラーだけでもねえ。このプロレスという不思議な世界は、いろんなところに自由が詰まってるぞ。自分のなりたい、自分にもなれる。だけど、今すぐじゃない。いつか。そこに必要なものがたくさんある」とヒントは与えた。 そして最後に「元日、日本武道館で試合をするということは、中邑真輔、日本男児として誉れ高いことであります。本日は、山伏の方、太鼓奏者の方、最高の演出をお手伝いいただき、本当に感謝しております。今、アメリカで孤軍奮闘、どうにかこうにか、もがき苦しみ、生きながらえている自分にとっては、この上ない、誉れ、ならびに救いでございます」と感謝を口にした。 佐々木憂流迦の話「シンスケ・ナカムラの強さ、すごさ、身にしみて感じてました。いやあ悔しいですね。でもこの年になってね、この感覚がもらえるのはありがたいことですよ。まだまだガキですよ。今、何言ったって信じてもらえないかもしれないですけど、俺はシンスケ追い越しますよ。今日、本当に決心しました」