「わんこそば」ならぬ「わんこひやむぎ」で大食いバトル開催 ひやむぎ生産地“四日市”が熱狂! 注目選手は反抗期の少年!? 三重・四日市市
三重県四日市市に集まった大食い自慢の人たち。彼らが格闘していたのは、大量の「ひやむぎ」です。激しい大食いバトルに観客も熱狂! 暑い夏に熱い戦いが繰り広げられていました。 【動画】わんこひやむぎ大会
製麺所は約30分の1に減少するも…ピンチをチャンスに変えようと奮闘する「ひやむぎ女将」
各地で猛暑を記録した8月3日。三重県四日市市の“大四日市まつり”で「四日市わんこひやむぎ大会」が開催されました。
「なぜ四日市で?」と思う人もいるかもしれませんが、実は四日市市はひやむぎの生産地。江戸時代から農家の副業として盛んに作られてきました。四日市市で200年以上ひやむぎを作り続けてきた渡辺手延製麺所では、今でも全国にひやむぎを販売しています。
社長の渡邉美千代さんは、ひやむぎをこよなく愛する1人。日々、地元の高校や飲食店に、ひやむぎのおいしさを売り込むPR活動を行っていて、その熱心な姿から「ひやむぎ女将」と呼ばれています。
女将の“ひやむぎ愛”は海よりも深く、自宅にお邪魔すると、全力でひやむぎのおもてなしをしてくれました。味の感想を聞くのもほどほどに、次から次へとひやむぎ料理を出す女将。こうなったら止まりません! 出てきたひやむぎ料理は「たらこパスタ風ひやむぎ」や「四日市まぜめん」など合わせて5種類。女将いわく、ひやむぎは洋風・和風どちらにもアレンジ可能なんだとか。
こんなにアレンジ豊富なのに、女将は「ひやむぎはピンチ」だといいます。その理由は、地元民ですらひやむぎは食べない、それどころか知らない若者もいるからなのです。 実は今、後継者不足などで四日市ひやむぎの製麺所は最盛期の約30分の1にまで減少。女将によると、300軒ほどあった製麺所が、今では10軒ほどになってしまったということです。
ですが、女将はこの状況を悲観するどころか、むしろチャンスと捉えているようです。 渡辺手延製麺所 社長 渡邉美千代さん: 「ひやむぎは食べたことないとか、すごい言われるけど、食べた人はめっちゃおいしいって言ってくれるので、これはいける、日本一になれるぞと」