ヒョンビンとソン・イェジン結婚でまた話題「愛の不時着」どんなドラマ?
日本でもヒットした韓国のドラマ「愛の不時着」がSNSなどで再び話題にのぼっている。主人公の2人、ヒョンビンとソン・イェジンが結婚を発表したからだ。劇中で運命の恋を演じた2人がリアルの世界でも結ばれるケースは珍しいことではないが、ネットフリックスで配信され世界的にもヒットした作品が生んだカップルとあってとくに話題を呼んでいる。これから観る人もいると思われるのであらためてドラマの概要を振り返ってみたい。
思い切りいい演出で描かれた恋愛エンターテインメント
「愛の不時着」は2019年12月から20年2月まで韓国で放送された作品で全16話。1話あたり1時間以上あり、長い尺ながら最後まで飽きさせない恋愛エンターテインメントに仕上がっている。韓国の財閥の跡取り娘ユン・セリ(ソン・イェジン)がパラグライダーに乗り竜巻に遭遇、気がつくと北朝鮮に不時着、そこで北朝鮮の軍人リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)と出会うことから物語が始まる。まず現実にはあり得ないであろう荒唐無稽とも思える展開を見せるが、思い切りのいい脚本と演出はエンターテインメントとしての真骨頂を見せた。 「撮影自体はもちろん北朝鮮でロケすることはできないので、韓国やモンゴルで行われました。娯楽作品ではありますがただ単に絵空事を描くのではなく、北朝鮮の描写に正確性を期するため脱北者たちに取材したりと一定のリアリティーを持たせた部分も作品に説得力を与えたのではないでしょうか。出演者の一人キム・アラさんは深刻な食糧難に見舞われていた90年代の北朝鮮に生まれ育ち12歳のとき命がけで脱北した女優で、ヒョンビンさんら北朝鮮人役のキャストの方言指導も担当しています。キャスティングされた際は監督から『一緒にドラマを作って欲しい』と言われたそうです」(テレビ情報メディア・30代女性編集者) 「韓国のドラマは細かな部分をあげれば日本人にはピンとこない、理解しがたい部分もないわけではありませんが、全般的に良くも悪くもシンプルで正義と悪、敵と味方のメリハリが強い印象を受けます。エンターテインメントとして割り切りもいいし、わかりやすいところがウケているのでは」(スポーツ紙・50代男性記者) 日本ではコロナ禍で外出自粛となったことも手伝ってか全22時間以上を寝ずに見たという声もネットに上がり、ステイホーム中の芸能人にも同作のファンが続出。そして2年過ぎた現在もネットフリックスのランキングで上位に登場している。北朝鮮の青年将校と韓国の財閥令嬢の許されぬ恋をスリリングな展開で描いた「愛の不時着」。ヒョンビンとソン・イェジンの2人は同作終了後に真剣交際をスタート、来月ソウルで挙式するという。 (文・志和浩司)